ヌールディン・トゥラビ

ムッラー・ヌールディン・トゥラビパシュトー語: ملا نورالدین ترابي‎、英語: Nooruddin Turabi1959年 ‐ )は、アフガニスタンのムジャーヒディーンの1人でターリバーンの古参。アフガニスタン赤新月社の副会長[1]

ムッラー
ヌールディン・トゥラビ
ملا نورالدین ترابي
アフガニスタン赤新月社副会長
就任
2021年
最高指導者ハイバトゥラー・アクンザダ
アフガニスタン・イスラム首長国の旗 アフガニスタン・イスラム首長国法務大臣
任期
1996年 – 2001年
最高指導者ムハンマド・オマル
後任者アブドゥル・ハキム・イシャクザイ
アフガニスタン・イスラム首長国の旗 アフガニスタン・イスラム首長国勧善懲悪大臣
任期
1996年 – 2001年
最高指導者ムハンマド・オマル
後任者ムハンマド・ハーリド・ハナフィ―英語版
個人情報
生誕1959年(64 - 65歳)
アフガニスタン王国カンダハール州
宗教イスラム教スンナ派ハナフィー学派デオバンド派

経歴

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1959年頃または1963年頃、アフガニスタン王国カンダハール州で誕生した[2][3]

1980年代、対ソ戦で片目と片脚を失った[4]

1996年、ターリバーンによってアフガニスタン・イスラム首長国が建国されると、トゥラビは法務大臣に任命された。米軍侵攻によってターリバーン政権が転覆される2001年まで、トゥラビは他のイスラム諸国で廃れつつあったハッド刑を公式に復活させ、犯罪者に対して非常に過酷な刑罰を加えた。勧善懲悪省の大臣も兼任しており、トゥラビの集団は反イスラム的とみなしたカセットテープを引きちぎって木に結びつけ、イスラムの教えに反するとみなした髭を生やしていない男性を殴打した[4]

2002年1月9日、カンダハール州で反ターリバーン派武装勢力に降伏し、恩赦により解放されたとされる[5]

2012年12月31日、拘束されていたパキスタンの刑務所から釈放され、アフガニスタン和平当局者から歓迎された[6]

2021年、ターリバーン政権が復活するとトゥラビはアフガニスタンに帰国し、「男性だけでなく女性を含めた裁判官が事件を裁定する。アフガニスタンの法律の基礎はクルアーンになる。過去施行された刑罰が復活するだろう。」として、かつて行われた厳格な解釈に基づくシャリーアの施行を主張した。また、「安全のために泥棒の手を切ることは必要」と述べ、それが犯罪抑止効果を持っていると主張した[4]

2021年10月5日、政権中枢に任命される事なく、アフガニスタンの赤新月社の副会長に着任した[7]

人物

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・西側のメディアの一部から、極めて保守色の強いターリバーンの中で最も強硬で荒々しい人物と評されている[4]

・右目、左脚の膝から下を欠損している[8]

脚注

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  1. ^ Mawlavi Nooruddin Turabi, vice president of the Afghan Red Crescent Society, meets director of the International Federation in Afghanistan! | ARCS”. arcs.af. 2022年6月25日閲覧。
  2. ^ スイス経済省経済事務局. “Ordinanza che istituisce provvedimenti nei confronti delle persone e delle organizzazioni legate a Osama bin Laden, al gruppo «Al-Qaïda» o ai Taliban”. 2022年6月25日閲覧。
  3. ^ Anand Gopal and Alex Strick van Linschoten. “Ideology in the Afghan Taliban”. 2022年6月25日閲覧。
  4. ^ a b c d Taliban official: Strict punishment, executions will return” (英語). AP NEWS (2021年9月23日). 2022年6月25日閲覧。
  5. ^ Knowlton, Brian; Tribune, International Herald (2002年1月9日). “U.S. Seems Sure to Oppose Amnesty Proposed by Afghan Captors : 3 Taliban Leaders Said to Surrender” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2002/01/09/news/us-seems-sure-to-oppose-amnesty-proposed-by-afghan-captors-3-taliban.html 2022年6月25日閲覧。 
  6. ^ Afghan negotiator welcomes release of Taliban” (英語). www.aljazeera.com. 2022年6月25日閲覧。
  7. ^ Islamic Emirate Introduces New Members of Caretaker Cabinet” (英語). TOLOnews. 2022年6月25日閲覧。
  8. ^ Kindred, Alahna (2021年9月24日). “Taliban chief confirms executions and amputations for petty crimes will return” (英語). mirror. 2022年6月25日閲覧。