中村博保
日本の日本文学研究者
中村 博保(なかむら ひろやす、1932年[1] - 1997年11月5日[2])は、日本の日本文学研究者。専門は日本近世文学、特に上田秋成。静岡大学名誉教授[3]。
東京都墨田区生まれ[1]。1944年麻布中学校・高等学校に入学[3]。地方転出のため休学し、1952年新潟県立長岡高等学校卒業[3]。1956年早稲田大学第二文学部卒業[3]、1961年同大学大学院文学研究科修士課程修了[3]。
1959年芝中学校・高等学校教諭(- 1966年)[3]。教え子に北方謙三がいた[4]。北方は「私の持っている素養の大部分は、先生から受けたものだと言っても、過言ではないだろう」と述懐している[4]。1966年暁星高校教諭(- 1972年)[3]。1972年、静岡大学教育学部助教授[3]、1976年同教授[3]。1995年同大学を定年退職[3]、同大学名誉教授[3]、富士フェニックス短期大学教授[3]。1997年、同大学副学長に就任するも[3]、同年11月5日死去。正四位勲三等瑞宝章を追贈された[3]。
鵜月洋に師事し、急逝した鵜月の遺稿を『雨月物語評釈』としてまとめあげた[1]。本書は鵜月の名前で刊行されているが、実質的には中村の代表作として認知されている[1]。
著書
編集- 単著
- 『上田秋成の研究』ぺりかん社、1999年4月
- 編著
- 『昭和文学60場面集 小説空間を読む 4 情念篇』中教出版、1990年9月
- 校注