チャールズ・カスト (第3代準男爵)

イギリスの海軍軍人、廷臣

第3代準男爵サーチャールズ・レオポルド・カスト: Sir Charles Leopold Cust, 3rd Baronet,GCVO CB CMG[1]、1864年2月27日 - 1931年)は、イギリスの海軍軍人、廷臣。国王ジョージ5世の友人であり、1892年から死去するまで侍従武官を務めた[2]

サー・チャールズ・カスト
Sir Charles Cust
生誕 (1864-02-27) 1864年2月27日
死没 1931年
所属組織 イギリス海軍
軍歴 1879年 - 1930年
最終階級 海軍大佐
テンプレートを表示

軍人としての最終階級は、海軍大佐[1]

生涯

編集

サー・レオポルド・カストとその妻シャーロット(チャールズ・ブリッジマン英語版海軍中将の娘)の息子として生まれた[1]

1878年に父より準男爵位を継承した[2]。翌年、イギリス海軍に入隊した[2]。海軍でジョージ王子(女王ヴィクトリアの孫)と知り合った。海軍兵学校時代のジョージ王子とは気の置けない関係で、王子の日記には「あのチャールズ・カストの奴め」と書かれている[3]

1887年に中尉に昇進、1892年のエジプト出兵英語版に従軍した[2]。のち、装甲フリゲート艦マイノーター英語版、砲塔艦サンダラー英語版乗組となる[1]

1892年にヨーク公爵ジョージ王子の侍従武官に就任し[2]、死去するまでの39年にわたり務めた[3]。王子が国王ジョージ5世として即位したのちも親しい間柄で、カストは晩年も国王にむかって「こんな馬鹿げたことは生まれて聞いたことがない」と直言するほどの仲であったという[3]

1931年に死去した。

脚注

編集

注釈

編集


出典

編集
  1. ^ a b c d Trust, National. “Captain Sir Charles Leopold Cust Bt, RN, GCVO, CB, CMG (1864-1931) 436149” (英語). www.nationaltrustcollections.org.uk. 2024年5月6日閲覧。
  2. ^ a b c d e Arthur G.M. Hesilrige (1893). 『Debrett's peerage, baronetage, knightage, and companionage』. Wellesley College Library. London, Dean. p. 153. https://archive.org/details/1893debrettspeerage00londuoft/1893debrettspeerage00londuoft/page/152/mode/2up 
  3. ^ a b c 小泉, 信三『ジョオジ5世伝と皇室論』(第一刷)株式会社 文藝春秋東京都千代田区、1989年、93頁。ISBN 9784163430607 
グレートブリテンの準男爵
先代
レオポルド・カスト
(リーソウ城の)
準男爵

1733年 – 1742年
廃絶