日野・レンジャー

レンジャー(RANGER)は、日野自動車が製造する中型クラスのトラックである。GVW(車両総重量)8トンクラスからGVW20トンクラスの6x4低床車まで幅広いバリエーションを揃えている。日本国外では500シリーズとして販売されている。

歴史

初代(1964年-1969年)


2代目(1969年-1980年)

2代目

3代目(1980年-1989年)

アジアなどの海外仕様車では1995年まで「エコノ・ディーゼル(Econo Diesel)」として継続生産されていた。


4代目(1989年-2001年)

クルージングレンジャー
教習車


5代目(2001年-)

レンジャーFG

また、フロントアンダーランプロテクターと運転席側アンダーミラーを標準装備とした。 同時にGVW8t車のトレッドを拡大。


ラインナップ

初代・2代目(1964年-1980年)

3代目以降(1980年-)

デーキャブレンジャー

デーキャブレンジャー


レンジャーとダカール・ラリー

ダカール・ラリー参戦車両(2007年)
ダカール・ラリー参戦車両(1996年)

特記事項としてダカール・ラリーへの参戦が挙げられる。

日野自動車創立50周年記念の社内提案がきっかけで1991年の第13回大会に参戦、以降日本車で唯一カミオン(トラック)部門に連続して参戦しており、カマズ(ロシア)やタトラ(チェコ)、ダフ(オランダ)、メルセデス・ベンツウニモグ(ドイツ)等の欧州勢を相手に部門トップ争いを繰り広げている。

ダカール・ラリー仕様のレンジャーは消防車仕様の四輪駆動車「FT」をベースとしており、長さ6.1m×幅2.3m×高さ3.1m、J08Cエンジンの最高出力はターボ付きとはいえ191kW(260PS)と数値的には小柄だが、小柄ならではの取り回しの良さと総重量7tという軽さを武器に大排気量・高出力エンジンを搭載するライバルを脅かすことも多い。1991年大会の選手の負傷、2010年大会の車両故障によるリタイヤがあるものの、排気量10リットル未満や市販車ベースのグループでは上位に入賞することが多く、1997年の第19回大会ではカミオン部門総合トップ3を独占する快挙を達成した。参戦初期は『エキップ・カミオン・ヒノ』というチーム名で日野自動車本体がワークス・チームを編成して参戦していたが、現在は菅原義正率いるチームスガワラが実質的ワークスチームとして活動している。

レンジャーでダカール・ラリーに参戦する日本レーシングマネジメント・チームスガワラの菅原義正は1983年の第5回大会から参戦しているベテランで、当初は二輪部門だったが四輪部門を経て、参戦10回目となる1992年の第14回大会でカミオンに転向、2009年大会までは毎回完走を果たしている(四輪部門を含めると1988年の第10回大会から通算18年連続)。2005年の第27回大会からはコ・ドライバーメカニックとしてダカール・ラリーに参加していた息子の菅原照仁もチームスガワラ2号車のドライバーを務め、大会そのものが中止になった2008年と父・義正のリタイヤした2010年を除いて親子揃って完走している。 なお1995年の第17回大会からは、全国の日野自動車販売会社からチームのメカニックを選抜してダカール・ラリーに参戦する体制を取っている。

大会 ドライバー 順位
1991年 13 J-P.ジョッソー(フランス)
J-P.ライフ(オーストリア)
J.プティ(ベルギー)
J-C.シュマラン(フランス)
7
10
14
リタイヤ(負傷)
1992年 14 J-P.ライフ(オーストリア)
J-P.ジョッソー(フランス)
菅原義正
J.プティ(ベルギー)
4
5
6
10
1993年 15 菅原義正 6
1994年 16 菅原義正 2
1995年 17 菅原義正 2
1996年 18 菅原義正
柴田英樹
6
11
1997年 19 J-P.ライフ(オーストリア)
菅原義正
J.プティ(ベルギー)
1
2
3
1998年 20 菅原義正 2
1999年 21 菅原義正 4
2000年 22 菅原義正 5
2001年 23 菅原義正 2
2002年 24 菅原義正 3
2003年 25 菅原義正 5
2004年 26 菅原義正 5
2005年 27 菅原義正
菅原照仁
2
6
2006年 28 菅原義正
菅原照仁
5
7
2007年 29 菅原照仁
菅原義正
9
13
2008年 30 菅原照仁
菅原義正
レース中止
2009年 31 菅原照仁
菅原義正
14
25
2010年 32 菅原照仁
菅原義正
7
リタイヤ(失格)
2011年 33 菅原照仁
菅原義正
9
13
2012年 34 菅原照仁
菅原義正
9
24

車名の由来

RANGER(レンジャー)

常に進化し、お客様の期待に応え利益をお約束するプロフェッショナルのためのトラックの意である。1964年のレンジャー発売時に、一般公募にて選考された。

SPACE RANGER(スペースレンジャー)

SPACE(スペース)には、安全・快適空間、積載効率の高い。宇宙-先進的。仕事の領域を拡大する。これらを意味することから名が付けられた。

RANGER-PRO(レンジャープロ)

PRO(プロ)には、PROceed、PROgress(常に進化し)、PROspect(お客様の期待に応える)、PROmise(お客様の利益をお約束する)、PROfessional(プロフェッショナルのためのトラック)という思いが込められている。

主なCM出演者

普通型トラックとしては珍しく芸能人や著名人を起用し、特にクルージングレンジャーのCMでは、ダイアン・レインを起用してそれまでのトラックの武骨なイメージを払拭させる事に貢献している。

これらの他にも、レンジャーを5台用意し、子供のナレーションで「1レンジャー!2レンジャー!3レンジャー!4レンジャー!日野レンジャー!!」と『秘密戦隊ゴレンジャー』(NET系列)のパロディをやるCMが存在していた。

生産拠点

関連項目

外部リンク