渡 洋史(わたり ひろし、1963年3月20日[1][2][3] - )は、日本俳優声優。本名:渡辺 洋わたなべ ひろし[2]新潟県出身[1][2][3]新潟県立新潟向陽高等学校卒業[4]。妻は声優篠原恵美。アークエムプロモーション所属[3]

わたり ひろし
渡 洋史
本名 渡辺 洋
わたなべ ひろし
生年月日 (1963-03-20) 1963年3月20日(61歳)
出生地 日本の旗 日本新潟県[1]
身長 175 cm[2]
血液型 O型[1]
職業 俳優声優
ジャンル テレビドラマ映画
活動期間 1981年 -
配偶者 篠原恵美
事務所 アークエムプロモーション
主な作品
テレビドラマ
宇宙刑事シャリバン
時空戦士スピルバン
映画
ゼブラーマン
演劇
ゆかいな海賊大冒険
スターライト・エクスプレス
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来歴 編集

キイハンター』の千葉真一にあこがれ、1981年3月にJAC(ジャパン・アクション・クラブ)入団(第11期生)[5][3][注釈 1]。当初は本名の「渡辺 洋」を名乗り、端役やスーツアクター、スタントなどを経験していた[5]

1983年宇宙刑事シャリバン』の主役・伊賀電に抜擢され、「渡 洋史」の芸名に改名[5]1986年には『時空戦士スピルバン』にて、ふたたび主役を務めた。

1988年にJACを退団し[5]、舞台に活躍の場を移す[3]1990年スターライト・エクスプレス』で新幹線ハシモト役、1992年ミス・サイゴン』ではG1を演じた[5]。また、声優としての活動も行っている。

2014年宇宙刑事 NEXT GENERATION』に於いて、再び伊賀電役を演じる[3]2015年、ニコニコチャンネル『超次元電視いと、まほろば』[6]にて自身のトーク番組をスタート。『シャリバン』で共演した降矢由美子とレギュラーを務める。

人物・エピソード 編集

  • 特技は、乗馬アクロバット[2]
  • 座右の銘は「夢が人を創る」。
  • 宇宙刑事ギャバン』の終盤で伊賀電として登場しているが、同作にはギャバンのスーツアクターを務める一人として早い時期から関わっていた。例えばオープニングでギャバンがサイバリアンに乗っているシーン、ビームを撃つシーンを演じたのは渡である。
  • 『シャリバン』でもスーツアクターが負傷した際に数回、自らスーツを着て演じたことがある。
  • 宇宙刑事シリーズ』の終了のしばらく後、交通事故で大怪我を負って3ヶ月入院し、撮影が決まっていた役を逃した。復帰後の仕事は『巨獣特捜ジャスピオン』のブーメラン役であったが、この時点では骨折箇所にまだボルトが入っていた[3]。渡によれば、ブーメランが劇中唐突に退場したのは、ボルトを抜くための再手術をするためだった[7]。翌年『時空戦士スピルバン』の主役として抜擢され、メタルヒーローシリーズにおいて唯一、2度主演した俳優となる。後年、渡は「シャリバン=伊賀電とのキャラクター分けが難しかった」と語っている。また、スピルバンの姉・ヘレンを演じた森永奈緒美とはJACの同期であり、内心では共演に驚いていたそうである。メタルヒーローシリーズは『ギャバン』から『超人機メタルダー』まで6作続けて出演した。
  • メタルヒーロー作品で組んだ監督の小笠原猛を「おっかないおじさんで、現場ではしょっちゅう怒られていました」と苦笑交じりに洩らしていたことがある。
  • 『シャリバン』で共演した降矢由美子からは、本名の姓を縮めて「ナベちゃん」と呼ばれていた。
  • 大迫純一の小説『ゾアハンター』の主人公・黒川丈のモデルでもある。
  • 時空警察ヴェッカーシグナ』ではシグナたちからパパと呼ばれ親しまれていた。また、同作で40代にしてアクションシーンを演じるにあたり「体が動かない」「筋肉痛」などと謙遜していたものの、共演者の和田三四郎によれば、実際には腕も足もかなり太く、パワーも十分だったとのことで[8]、監督の畑澤和也も、あれだけ軽やかに動く40代男性をほかに知らないと語っている[9]
  • 2015年8月28日放送のテレビドラマ『民王』では、主人公の志望する会社の面接官役を2代目シャリバン(日向快)役の三浦力と共に演じ、ドラマ終盤では「赤射」ポーズも披露している。

出演 編集

テレビドラマ 編集

映画 編集

オリジナルビデオ 編集

演劇 編集

テレビアニメ 編集

  • KAIKANフレーズ(1999年、TX
    • 10th GIG「ワン・フロム・ザ・ハート」 - 店員A
    • 19th GIG「デビュー」 - 店員
    • 28th GIG「スキャンダル」 - 記者
  • 名探偵コナン 第172〜173話「よみがえる死の伝言(ダイイングメッセージ) 前編・後編」(1999年、YTV) - 三沢康治
  • だぁ!だぁ!だぁ! 第17話「宝晶インドか西遠寺」 2000年 青年 NHK
  • ぷちぷり*ユーシィ 第6話「もしかして!?出会いは突然やってきた」、第16話「収穫祭 ユーシィの決意!」、第20話「告白!二人きりの舞踏会」(2002年 - 2003年、NHK) - 衛兵/衛兵B
  • D・N・ANGEL(2003年、TX) - アドニス
  • 怪人開発部の黒井津さん 第1話(2022年、EX) - ナレーション[11]

OVA 編集

ゲーム 編集

配信ドラマ 編集

  • 相棒 sideA /sideB(2024年3月20日、TELASA[13]

その他のテレビ番組 編集

音楽 編集

アルバム 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 同期には辻井啓伺森永奈緒美がいる[3]。また、オーディションには、後に『宇宙刑事シャリバン』で共演する丸山千絵子も参加していた[3]
  2. ^ シャリバンは最終話のみ
  3. ^ a b 一部の回では自らスーツアクターも務める[3]
  4. ^ 演出は『宇宙刑事シャリバン』の助監督だった南晃行
  5. ^ 演出は『宇宙刑事シャリバン』の監督だった田中秀夫
  6. ^ 劇中の架空作品『TV版ゼブラーマン』の主人公
  7. ^ a b アクションコーディネーター兼任
  8. ^ 監督兼任
  9. ^ デビュー作[3]

出典 編集

  1. ^ a b c d 渡洋史の解説”. goo人名事典. 2022年1月7日閲覧。
  2. ^ a b c d e 『日本タレント名鑑'92』VIPタイムズ社、1992年、336頁。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l 「[対談]渡洋史×野中剛」『宇宙船』vol.168(SPRING 2020.春)、ホビージャパン、2020年4月1日、96-97頁、ISBN 978-4-7986-2182-1 
  4. ^ 週刊テレビ番組(東京ポスト)1986年4月11日号 p.40「プロフィール」
  5. ^ a b c d e 『宇宙刑事大全』双葉社、2000年、128-130頁。ISBN 4-575-29080-7 
  6. ^ 超次元電視いと、まほろば”. 2017年1月29日閲覧。
  7. ^ 「渡洋史INTERVIEW」『東映ヒーローMAX』Vol.1、辰巳出版、2002年、96 - 97頁、ISBN 978-4886417312 
  8. ^ 『時空警察ヴェッカーシグナ Phase.6「Sign 未来へのサイン」』(DVD)バップ、2008年12月12日、該当時間: 11:50。VPBT-12784。 (特典映像『Signa Report File 6』)
  9. ^ 『時空警察ヴェッカーシグナ Phase.6「Sign 未来へのサイン」』、該当時間: 30:44。 (オーディオコメンタリー)
  10. ^ 初ヒーロー!!!”. 渡 洋史の気ままなブログ (2010年5月13日). 2022年9月13日閲覧。
  11. ^ “「怪人開発部の黒井津さん」第1話カット公開、未完成の企画書で予算は勝ち取れるのか”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年1月8日). https://natalie.mu/comic/news/460900 2022年1月8日閲覧。 
  12. ^ 電撃オンライン”より
  13. ^ TELASAオリジナル「相棒 sideA/sideB」配信スタート、新たな場面写真が到着”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年3月20日). 2024年3月20日閲覧。

外部リンク 編集