MAGIC (B'zのアルバム)

B'zのアルバム
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MAGIC』(マジック)は、日本の音楽ユニットB'zが、2009年11月18日にリリースした17作目のオリジナル・アルバム

MAGIC
B'zスタジオ・アルバム
リリース
録音 2009年1月 - 6月
ジャンル
時間
レーベル VERMILLION RECORDS
プロデュース 松本孝弘
専門評論家によるレビュー
AllMusic 星4 / 5[1]
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン[2]
  • 2009年11月度月間1位(オリコン)
  • 2009年度年間13位(オリコン)
ゴールドディスク
  • ダブル・プラチナ(日本レコード協会[3]
  • B'z アルバム 年表
    • MAGIC
    • (2009年)
    『MAGIC』収録のシングル
    1. イチブトゼンブ/DIVE
      リリース: 2009年8月5日
    2. MY LONELY TOWN
      リリース: 2009年10月14日
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    概要 編集

    前作『ACTION』から約2年ぶりとなるオリジナル・アルバム[4]。2009年に発表されたシングル「イチブトゼンブ」「DIVE」「MY LONELY TOWN」を含む全13曲を収録。なお、前年発売のシングル「BURN -フメツノフェイス-」は未収録。

    初回限定盤には、2009年1月からB'zを追ったドキュメントムービー「マジカルバックステージツアー 2009」を収録したDVDが付属。DVDにはタイトル曲「MAGIC」のレコーディング映像、シングル曲「イチブトゼンブ」「DIVE」「MY LONELY TOWN」のPVのメイキング映像、同年7月から8月にかけて開催された『B'z SHOWCASE 2009 -B'z In Your Town-』、8月に出演した『SUMMER SONIC 2009』のライブ映像3曲を収録している。

    本作の制作前に、稲葉からいつもの東京から場所を変えたいとの要望があり、1月には博多で、2月にはハワイプリプロが行われた。本番のレコーディングはロサンゼルスで行われた[5]。アルバムタイトルについて松本は、「(楽曲「MAGIC」の制作中、)そのメロディーに“MAGIC”という詞がついたときに、この“MAGIC”っていう言葉はすごくいいという話になった」と語っている。稲葉は、「何もしないでそういうこと(魔法)が起きるわけではない、というか。最終的には自分で起こすものなんだよ、というのがテーマとしてあります」と語っている[6]

    本作のカラー広告が、2009年9月28日付の『読売新聞』『朝日新聞』『中日新聞』『静岡新聞』『北海道新聞』『河北新報』『山陽新聞』の朝刊に、2面に及んで掲載された。その他に、先行シングル『MY LONELY TOWN』の発売、アルバムツアー『B'z LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic"』についての告知も記載された。その後、発売日である11月18日付の『読売新聞』の朝刊にもカラー広告が2面に及んで掲載された。

    本作には2008年11月30日に死去した樋口宗孝LOUDNESS)がスペシャルサンクスとしてクレジットされている。

    2018年に結成30周年記念として『DINOSAUR』までのオリジナル・アルバムと共にアナログレコード化された[7]

    収録曲 編集

    CD
    全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘、全編曲: 松本孝弘・稲葉浩志・寺地秀行
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.「Introduction」稲葉浩志松本孝弘
    2.DIVE稲葉浩志松本孝弘
    3.「Time Flies」稲葉浩志松本孝弘
    4.MY LONELY TOWN稲葉浩志松本孝弘
    5.「long time no see」稲葉浩志松本孝弘
    6.イチブトゼンブ稲葉浩志松本孝弘
    7.「PRAY」稲葉浩志松本孝弘
    8.「MAGIC」稲葉浩志松本孝弘
    9.「Mayday!」稲葉浩志松本孝弘
    10.「TINY DROPS」稲葉浩志松本孝弘
    11.「だれにも言えねぇ」稲葉浩志松本孝弘
    12.「夢の中で逢いましょう」稲葉浩志松本孝弘
    13.「Freedom Train」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:
    DVD(初回限定盤のみ)
    #タイトル作詞作曲・編曲
    1.「マジカルバックステージツアー 2009」  

    楽曲解説 編集

    1. Introduction
      ギターによるインストゥルメンタル[注 1]
      メロディとコードは本作のタイトル曲「MAGIC」のサビ部分が元になっている。
      松本も何本ギターが鳴っているか分からないらしい[8]
      翌年のアルバムツアー『B'z LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic"』では松本が1人で演奏した。
    2. DIVE
      46thシングル『イチブトゼンブ/DIVE』2nd beat
      特に明記されていないがアルバムバージョンであり、収録時間が3分に短縮されている[9]
    3. Time Flies
      前曲終了直後にギターのフィードバック音から曲が始まる。
    4. MY LONELY TOWN
      47thシングル。本作からの先行シングル曲。
    5. long time no see
      「イチブトゼンブ」や「DIVE」と同く、チャド・スミスホアン・アルデレッテ(ジョン・アルデレッティ)がレコーディングに参加している。
      本作発売後に、テレビ朝日金曜ナイトドラマサラリーマン金太郎2』主題歌に決定した[10]
      2011年に行われた北米ツアー『B'z LIVE-GYM 2011 -long time no see-』のツアータイトルになったが、この曲は演奏されていない。
    6. イチブトゼンブ
      46thシングル『イチブトゼンブ/DIVE』1st beat。
    7. PRAY
      東急系映画『TAJOMARU』のために書き下ろされた楽曲。
      楽曲についてメンバーは、「自分以外の誰か、自分から遠い誰かのために祈ることで救われる世界を描きたかった曲です。すばらしい映像美に乗せて、僕たちの曲が流れることで、見て下さる方の心に、さらに深く映画のストーリーが沁み込んでくれると嬉しいです」とコメントした[11][12]
    8. MAGIC
      本作のタイトル曲。ハワイで制作された[6]
      ギターリフから始まり、イントロとエンディングでは稲葉がブルースハープを演奏している。
    9. Mayday!
      Maydayとは遭難信号に使われる用語であり、「助けに来て」という意味。
      シャッフルビートの楽曲[9]
    10. TINY DROPS
      人の命を雫に例えて人生の終わりをテーマにしたバラード。
    11. だれにも言えねぇ
      初回盤付属のDVDには、アコースティック・ギターのソロをスタジオで確認しているシーンが収録されている。
      ライブではこの曲に因んで「だれにも言えねぇ井戸」が登場し、コントが展開された。『B'z LIVE-GYM 2011 -C'mon-』、『B'z LIVE-GYM Pleasure 2013 -ENDLESS SUMMER-』でも井戸のコーナーが取り入れられている。佐久間一行の井戸ネタはこの演出に由来するという[13]
    12. 夢の中で逢いましょう
      稲葉は「この曲は普通の衣装では歌いたくない(笑)」と語っており[14]、ライブでは本作唯一の未演奏曲となった。
    13. Freedom Train
      途中のコーラスは、稲葉とバリー、シェーンによるもので、別録りしてある。初回盤付属のDVDには、コーラスを録音する際、バリーがコーラスのタイミングを遅れるというシーンが収録されている。

    タイアップ 編集

    シングル曲については各作品の項目を参照

    参加ミュージシャン 編集

    ライブ映像作品 編集

    シングル曲については各作品の項目を参照

    Introduction

    Time Flies

    long time no see

    PRAY

    MAGIC

    Mayday!

    TINY DROPS

    だれにも言えねぇ

    Freedom Train

    脚注 編集

    注釈 編集

    1. ^ インストが収録されたのは、2000年発売の『ELEVEN』以来。そのインストである「 I 」に次いで演奏時間が短い。
    2. ^ オリジナル・アルバムへのレコーディング参加は、8thアルバム『LOOSE』以来14年ぶり。
    3. ^ 前作『ACTION』までストリングスを担当した「TAMA MUSIC strings」の別称で、本作からソロ作品含めこの名義でクレジットされている。

    出典 編集

    1. ^ a b c Eremenko, Alexey. Magic - B'z|Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年4月26日閲覧。
    2. ^ “B’zがアルバム24作目の首位、歴代記録更新”. ORICON NEWS (オリコン株式会社). (2009年11月24日). https://www.oricon.co.jp/news/70949/full/ 2021年12月15日閲覧。 
    3. ^ GOLD DISC 2009年11月度」『The Record』第602巻、日本レコード協会、2010年1月10日、10頁。 
    4. ^ “B'z、ニューアルバムは『MAGIC』、LIVE-GYM 2010も決定”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2009年9月28日). https://www.barks.jp/news/?id=1000053471 2019年11月23日閲覧。 
    5. ^ B'z『B'z B'zが創りだす、さらなる“MAGIC”』(インタビュアー:竹内美保)、ヤフー株式会社、2009年11月17日、1頁。 オリジナルの2021年11月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120114183318/http://smash.music.yahoo.co.jp/pow_dtl/itv/powyjm00339/2021年11月8日閲覧 
    6. ^ a b B'z『B'z B'zが創りだす、さらなる“MAGIC”』(インタビュアー:竹内美保)、ヤフー株式会社、2009年11月17日、3頁。 オリジナルの2021年11月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20120123082244/http://smash.music.yahoo.co.jp/pow_dtl/itv/powyjm00339/3/2021年11月8日閲覧 
    7. ^ “B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2018年3月22日). https://rockinon.com/news/detail/174432 2018年11月10日閲覧。 
    8. ^ WHAT's IN? 2009年12月号より。
    9. ^ a b B'z / MAGIC [デジパック仕様]”. CDJournal. シーディージャーナル. 2023年7月5日閲覧。
    10. ^ B'z、ドラマ『サラリーマン金太郎2』主題歌に決定!”. CDJournal ニュース. シーディージャーナル (2009年11月17日). 2023年12月31日閲覧。
    11. ^ “小栗旬絶賛!映画『TAJOMARU』主題歌にB’zの新曲が決定”. ORICON NEWS (オリコン). (2009年7月7日). https://www.oricon.co.jp/news/67498/full/ 2019年11月23日閲覧。 
    12. ^ “B'z新曲が小栗旬主演映画「TAJOMARU」主題歌に決定”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2009年7月6日). https://natalie.mu/music/news/18417 2019年11月23日閲覧。 
    13. ^ 「R-1」優勝の佐久間一行、“井戸ネタ”はB'zからザ・テレビジョン)- 2016年1月30日閲覧。
    14. ^ ドキュメントムービー「マジカルバックステージツアー 2009」のレコーディング風景より

    関連項目 編集