でんでらりゅう

長崎県に伝わる童歌

でんでらりゅう」は、日本の長崎県に伝わる童歌(わらべうた)のひとつ。

でんでらりゅうがでんでらりゅうばともいう。

歌詞 編集

でんでらりゅうば でてくるばってん

でんでられんけん でーてこんけん

こんこられんけん こられられんけん

こーんこん

漢字表記 編集

出ん出らりゅうば 出て来るばってん

でん出られんけん 出て来んけん

来ん来られんけん 来られられんけん

こーん来ん

共通語訳 編集

出て行けるものであれば、そちらに出かけて行くけれど

出られないので、行けないので

そちらに行けないので、行けないので

そちらには行きません、行きません

長崎弁では「来る」を標準語の「行く」の意味でも用いる。)

概要 編集

もともとは長崎県内に伝わる童歌。一説には長崎の丸山遊女の歌とも。

長崎くんちの出し物「本踊」や「阿蘭陀万才」でも使われている。

その他の使用例は以下の通り。


本曲をモチーフとして製作された創作絵本に以下の作品がある。

派生 編集

福岡県久留米市には、でんでらりゅうに類似した「でんでらるんなら」という手まり歌が残る。歌詞は下記の2種類がある[5]

  • でんでらるんなら 出てくるばってん
    でんでらるんけん こんけん
    こんこられんけん こらえてはいよんか
  • 一、二、三ちゃん ようきたの いつ来たの 六日の晩
    でんでらるんなら でてくるばってん でんでられんけん
    でてこんけん こんこられんけん こーんこん

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ 歌詞では「でんでらりゅうば」ではなく「でんでらりゅう」になっている。
  2. ^ さだは上記の『解夏』原作者でもある。
  3. ^ 2人は長崎県出身。
  4. ^ Inc, Aetas (2023年12月18日). “「from ARGONAVIS」3バンド連続アルバムリリース! 音楽統括・北岡Pに,アルバムに込めた想いやこだわりについて深掘りしてみた”. 4Gamer.net. 2023年12月23日閲覧。
  5. ^ 友野晃一郎「民謡・わらべうた」 久留米市誌編さん委員会・編『久留米市史 第5巻』 久留米市 1986年 P.1045-1046

外部リンク 編集