かつくら
日本の雑誌
『かつくら』(Katsukura)は、株式会社桜雲社が発行・発売している季刊の女性向け文芸情報誌。
かつくら | |
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''Katsukura'' | |
刊行頻度 | 季刊 |
発売国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
出版社 | 株式会社桜雲社 |
刊行期間 | 1994年 - |
ウェブサイト | http://katsukura.net/ |
「小説ファン・ブック」というサブタイトルが付けられている[1]。
沿革・概要
編集株式会社雑草社が刊行していた漫画情報誌『ぱふ』に掲載されていたコーナー「活字倶楽部」が、『ぱふ』別冊という形の雑誌として1994年に創刊された。当初は年に1回の刊行で、次第に刊行数が増え、季刊(1・4・7・10月)となった。創刊号は若木未生・島田荘司を特集し、綾辻行人・小野不由美へのインタビューを掲載していた。
創刊時の誌名は『活字倶楽部』(かつじくらぶ)で、2011年6月発売の2011年春号(vol.61)まで、雑草社が雑誌として発行していた。キャッチフレーズは「小説ファン・マガジン」だった。
2011年9月発売の2011年夏秋号(vol.62)からは桜雲社編集・株式会社新紀元社発行となり、書籍扱いになった[2]。その次の号となる2012年1月発売の2012年冬号(vol.1)から、誌名を『かつくら』に改め[3]、通巻番号はもvol.1から再スタートしている[3]。キャッチフレーズも、「小説ファン・ブック」に変わった[4]。
巻頭特集
編集年 | 冬号 | 春号 | 夏号 | 秋号 |
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2001年 | 2000マイベストブック! | 北方謙三 | W特集 上遠野浩平、小野不由美 | 有栖川有栖 |
2002年 | 2001マイベストブック! | 森博嗣 | 女の子小説大特集 | 絵本&児童書ガイド |
2003年 | 2002マイベストブック! | 前田珠子 | 宮沢賢治 | 田中芳樹 |
2004年 | 2003マイベストブック! | ミステリー、好きですか? | イラストレーター - 小説を彩る人々 | 絵本の国へようこそ - おとなのための厳選ガイド |
2005年 | あさのあつこ | 上遠野浩平 | W特集 恩田陸、福井晴敏 | 中華ファンタジー&歴史小説 |
2006年 | マイベストブック2005 | 荻原規子 | 有栖川有栖 | 梨木香歩 |
2007年 | マイベストブック2006 | 上橋菜穂子 | 桜庭一樹 | 乙女と隠れ腐女子のための読書案内 |
2008年 | マイベストブック07→08 | 畠中恵 | 少女小説キャッチアップ! | 有川浩 |
2009年 | マイベストブック08→09 | 浪漫文学散歩 - 明治・大正・昭和初期 | 歴女宣言! キャラクターで読む歴史小説ナビ | 伊坂幸太郎 |
2010年 | マイベストブック2009 | 三浦しをん | 名探偵&ミステリー | 辻村深月 |
2011年 | マイベストブック10→11 | 米澤穂信 | あさのあつこ | あさのあつこ |
2012年 | マイベストブック11→12 | 雪乃紗衣『彩雲国物語』 | 冲方丁 | W特集 はやみねかおる、皆川博子 |
2013年 | マイベストブック12→13 | 和風ファンタジー案内 "陰陽師"の世界 | 時雨沢恵一 | W特集 森見登美彦、田中芳樹 |
2014年 | マイベストブック13→14 | 高殿円 | 坂木司 | 川原礫 - 走り続けるその先に |
2015年 | 上橋菜穂子 | 古野まほろ | 月村了衛 | 桑原水菜 |
2016年 | マイベストブック15→16 | 中田永一 - やさしい物語の裏側 | 島田荘司「御手洗潔シリーズ」 | 荻原規子 |
2017年 | マイベストブック16→17 | 綾辻行人 - 謎めく館への招き | 藤木稟「バチカン奇跡調査官」 | 恩田陸 |
参考文献
編集- 〈活字倶楽部〉編集部インタビュー (『本格ミステリこれがベストだ! 2003』に収録、東京創元社、2003年4月)
- 『活字倶楽部』編集部(武井千秋編集長、田端静香)へのインタビュー。インタビュアーは探偵小説研究会の円堂都司昭。
脚注
編集外部リンク
編集- かつくら|やっぱり『本』が好き。 - 公式サイト
- 公式ツイッター
- 桜雲社公式サイト - 現在の出版元
- 新紀元社公式サイト - かつての出版元
- 雑草社オフィシャルサイト - かつての出版元