前田珠子
前田 珠子(まえだ たまこ、1965年10月15日 - )は、日本の作家。本名も同じ。佐賀県嬉野市出身。佐賀県立鹿島高等学校、佐賀大学農学部卒業。2001年時点で日本SF作家クラブ会員だったが[1]、2024年10月時点では会員名簿に名前がない。
1988年、「宇宙に吹く風 白い鳥」集英社コバルト文庫で文庫本デビュー[2]。森山櫂という名でも執筆している。
主にコバルト文庫で活動しており、ほか角川スニーカー文庫、新書館ウィングス・ノヴェルス、ウィングス文庫、小学館パレット文庫等でも執筆している。
著書一覧
編集コバルト文庫
編集シリーズもの
編集- 破妖の剣シリーズ (イラスト:厦門潤・小島榊):完結[3]
- カル・ランシィの女王シリーズ (イラスト:おおや和美):未完
- 聖獣シリーズ (イラスト:おおや和美):未完
- 魅魎暗躍譚シリーズ (イラスト:田村由美):未完
- 碧眼の少年(前・後) - 1991年3月-1991年8月
- 月読見の乙女(スーパーファンタジー版:前・中・後、コバルト版:前・後) - 1992年11月-1994年5月
- 北斗の娘(スーパーファンタジー版:全5巻、コバルト版:未) - 1997年7月-2000年9月
- 元々は集英社スーパーファンタジー文庫として出版されていたが、2004年9月「碧眼の少年」編、同年11月「月読見の乙女」編がコバルト文庫として復刊。
- 女神さまのお気の向くまま(1〜3) (イラスト:辻よしみ):未完 - 1995年5月-2000年4月
- 万象の杖(1-5)(イラスト:高屋未央):未完 - 1997年1月10日-1998年7月
- 聖石の使徒シリーズ (イラスト:山本鳥尾):未完
- 天を支える者 (イラスト:明咲トウル):未完
- 「空の呪縛」シリーズ (イラスト:明咲トウル):完結
- 空の呪縛 - 2007年8月
- 空の呪縛 月の堕ちるとき - 2007年12月
読み切り作品
編集- 宇宙に吹く風 白い鳥(イラスト:兼森義則):全1巻完結 - 1987年12月※デビュー文庫
- トラブル・コンビネーション(イラスト:仁さとる):全3巻完結 - 1992年4月-1995年8月
- ジェスの契約(イラスト:仁さとる):全2巻完結 - 1991年5月-1992年2月
- 精霊宮の宝珠(イラスト:久下じゅんこ):全1巻完結 - 1991年12月
- 陽影の舞姫(イラスト:久下じゅんこ):全4巻完結 - 1992年9月-1994年11月
- 月下廃園(イラスト:江ノ本瞳):全3巻完結 - 1999年1月-1999年12月
- タラスタロスの庭(イラスト:木々):全1巻完結 - 2000年12月
- イズァーカ商会へようこそ(イラスト:鈴木理華):全1巻完結 - 2001年5月
- 注記
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- 『宇宙に吹く風 白い鳥』と『トラブル・コンビネーション』は同一世界であり、『宇宙に吹く風 白い鳥』にて脇役だった「カリ」が主役の物語。
- 『精霊宮の宝珠』と『陽影の舞姫』は同一世界の作品。
- 『天を支える者』と『空の呪縛』は同一世界の作品。ただし、『空の呪縛』はかなり過去の世界を描くため、やや設定が異なる。
- 『イズァーカ商会へようこそ』と同じ主人公の文庫未収録短編が、『緑の鈴を、振る』の巻末に収録されている。
- 『天を支える者』の外伝である短編が、『鬱金の暁闇16』の巻末に収録されている。
角川スニーカー文庫
編集- 「隻腕の神の島」シリーズ(イラスト:麻々原絵里依):全6巻完結
- 隻腕の神の島 邂逅の章 - 1992年3月
- 隻腕の神の島 夢幻の章 - 1992年9月
- 隻腕の神の島 彷徨の章 - 1993年3月
- 隻腕の神の島 闌干の章 - 1993年9月
- 隻腕の神の島 壊落の章 - 1994年3月
- 隻腕の神の島 成就の章 - 1994年6月
- 「鬼」シリーズ(イラスト:橋本正枝):全2巻完結
- 花蔭の鬼 - 1995年9月
- 闇守の鬼 - 1996年3月
- 夜雷光―夜を往く者(イラスト:土屋杏子):全1巻完結 -1997年7月
その他
編集- 「ゼンノーヴ」シリーズ (イラスト:沖麻実也):未完
- ゼンノーヴ異聞 歌姫の宝玉:上・中・下全3巻完結 - 小学館パレット文庫、1993年8月-1994年9月
- 新・ゼンノーヴ異聞 聖痕なき者 - 1999年12月
- 新・ゼンノーヴ異聞 神威抱く者 - 2000年1月
- 「黙の園」(全1巻) (イラスト:篠原のん) - 小学館キャンバス文庫、1997年2月
- 「堕神綺譚」(全2巻) (イラスト:華不魅)角川書店 - 1995年9月-1996年4月
- 「美しいキラル」(1-4) (イラスト:なるしまゆり) - ウィングス文庫、1998年11月-2001年4月
- 「美しいキラル」は1〜3巻までウィングス・ノベルスとして出版されていたが、4巻発売決定時に1〜3巻が既に絶版となっていたため、2006年4月から6月にかけて1巻ずつウィングス文庫版として復刊。同年7月に4巻発売。
- 「孔雀の庭 エシュラルト&ロキシム」 (イラスト:波津彬子)(角川書店 スニーカーブックス) - アンソロジーから再録と書き下ろし。2002年2月
- アンソロジー所収
森山櫂 名義著書一覧
編集- 「果ての塔の物語」シリーズ (イラスト:田島昭宇)
- 果ての塔の物語 想い綴る森 - 新書館、1993年1月
- 果ての塔の物語 煉情の獄 - 新書館、1997年10月
- 翼皇シリーズ (イラスト:佐野真砂輝&わたなべ京)
- 遭際の刻 - 新書館、1995年6月
- 想到の刻 - 新書館、1996年6月
- 我穢那 彷徨える虚空の王 - 角川書店、1993年8月
同人誌
編集サークル名:言葉使い師、魔法使いの弟子、名義:前田珠子、森山櫂。
- 隻腕の神の島(角川で出版された「隻腕の神の島」の後日談)
- 黄砂楼閣 (「隻腕の神の島」「果ての塔の物語」番外編 )
- 百鬼王(内容が暗すぎて商業誌に掲載できず、同人誌としてだすことになった「鬼」シリーズ過去編)
- 月影の鬼
- 秘密の花園(「破妖の剣」番外編)
- 堕神綺譚
- 夢の紅茶 上・下巻(「堕神綺譚」番外編)
- 空の呪縛 上・中・下巻
- 恵まれし者(「空の呪縛」番外編)
- 青朧花月
- [galuf(ガルフ)]深遠なる者
- 弦月の娘
- 風の娘 -果ての塔の物語-(森山櫂名義)
- 砂塵の帝国 -果ての塔の物語-(森山櫂名義)
- 果ての塔のうららかな日々(森山櫂名義で執筆。主人公はコミックス版と同じ。イラストも「果ての塔」シリーズコミックス担当利光晃が手掛けている。)
- 蒼天碧譚 -紫金地平準備号-(樹川さとみ・前田珠子・森山櫂)
コミカライズ
編集前田珠子名義
- 破妖の剣 (作画:厦門潤)
- 魔性降臨(本編「白焔の罠」中心)
- 深紫絃韻 1、2(本編「紫紺の糸(前)(後)」を中心。「柘榴の影」も含む)
- 紅の魔剣/碧の魔胎(外伝。厦門 潤オリジナルストーリー)
- 破妖の剣 (作画:松元陽)
- エシュラルト&ロキシム孔雀の庭 (作画:しめのつかさ)
森山櫂名義
- 果ての塔の物語 (作画:利光晃)
脚注
編集- ^ 『SF入門』(早川書房)巻末名簿
- ^ 最初に文庫本化されたのは、1987年上期コバルト・ノベル大賞(第9回)佳作の「眠り姫の目覚める朝」であり、『コバルト・ノベル大賞4』として出版されている。この「眠り姫の目覚める朝」もシリーズとなり、『宇宙に吹く風 白い鳥』『トラブル・コンビネーション 上・中・下』がある。
- ^ https://cobalt.shueisha.co.jp/contents/hayou/