かとれあ丸(かとれあまる)は、東海汽船が運航していた客船。本項目では、1969年に就航した初代を取り扱う。共有建造制度を利用して建造された船舶整備公団との共有船である。

かとれあ丸 (初代)
基本情報
船種 旅客船
船籍 日本の旗 日本
所有者 東海汽船(1969-1989)
船舶整備公団
運用者 東海汽船(1969-1989)
建造所 田熊造船
信号符字 JG2688
IMO番号 6911354
経歴
起工 1968年9月25日
進水 1969年2月18日
竣工 1969年6月14日
就航 1969年6月15日
運航終了 1989年
要目
総トン数 2,210 トン
全長 83.8 m
垂線間長 77.00 m
型幅 13.00 m
型深さ 5.70 m
機関方式 ディーゼル
主機関 新潟鉄工所 2基
推進器 2軸
出力 5,600 PS
最大速力 19.409 ノット
航海速力 17.75 ノット
旅客定員 2,356名
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船歴 編集

田熊造船で建造され、1969年6月15日に「橘丸」に代わって東京 - 伊豆大島航路に就航した。

1970年には大阪で実施された日本万国博覧会輸送のため、東京港(竹芝桟橋) - 大阪港(弁天埠頭)で運航された。

1972年5月30日青山学院初等部にチャーターされ、初の洋上小学校として6年生を乗せて8泊9日の航海を実施した。洋上小学校のチャーター運航は、これ以降ほぼ毎年行われており、本船の引退後は後継の就航船に引き継がれている。

1989年、「かとれあ丸2」の就航により引退した。

その後、パナマLeader Navigationに売却され、「LEADER QUEEN」となった後、1989年タイ王国Seatran Travelに売却され、「SEATRAN PRINCESS」として就航した。

設計 編集

総トン数 約2400トン

最大速力 19.409ノット

エントランスは吹き抜けで「光の壁画」が設置されるなど豪華な内装で知られた。ダイニングサロン、スナックなどの供食設備のほか、売店が各デッキに設けられ、船底にはバーカウンターを有するアミューズメントホールを設けるなど公室設備が充実していた。

船内 編集

船室 編集

  • 特等室(56名)
  • 一等室(256名)
  • 二等室(826名)

設備 編集

  • エントランス
  • ダイニングサロン
  • スナック
  • 売店
  • アミューズメントホール

脚注 編集