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接触皮膚炎(せっしょくひふえん)とは、何らかの物質が皮膚に接触したことで発症した、急性の皮膚疾患である。接触性皮膚炎とも言う。日常語で言うかぶれのこと。

接触皮膚炎
Contact dermatitis around wound.jpg
分類および外部参照情報
ICD-10 L25.9
ICD-9-CM 692.9
DiseasesDB 29585
MedlinePlus 000869
eMedicine emerg/131 ped/2569 oph/480
MeSH D003877
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目次

分類編集

一次刺激性接触皮膚炎 (ICD, Irritant Contact Dermatitis)
原因物質の接触によって皮膚の炎症を誘発する。原因物質の毒性の強さによって、症状の強さが決まる。アレルギーは無関係なので、誰でも起こり得る。
アレルギー性接触皮膚炎 (ACD, Allergic Contact Dermatitis)
原因物質に触れると、皮膚の炎症細胞が感作される。次に、またその原因物質に接触することによって、皮膚の炎症細胞が活発に働き湿疹を誘発する。原因物質の毒性の強さと症状の強さは相関しない。

症状編集

  • 掻痒を伴う発疹が、原因物質の接触した部分に出現する。
  • 発疹の特徴として、最も典型的な湿疹の経過をたどる皮膚炎である。水疱・紅斑・丘疹など。
  • 接触皮膚炎症候群という病態がある。原因物質の接触した以外の部分にも湿疹が広がることで、掻いて広がる場合をいう。さらにこれが全身に広がることがあり、自家感作性皮膚炎と呼ばれる。
  • 歯科金属アレルギーの場合、詰め物により慢性的な口内炎を起こすことがある。
  • 重症例では潰瘍を伴うこともある。
  • などで密閉された体の一部分にが原因で発疹することがある[1]

原因編集

  • 一次刺激性接触皮膚炎 (ICD)
  • アレルギー性接触皮膚炎 (ACD)
    • 化粧品・外用剤などの原因となる物質が皮膚に接触させることで、アレルギー反応が生じ発症することが有名である。
    • 植物の原因として、サクラソウマンゴー銀杏が有名である。
    • 歯科金属アレルギーも非常にみられる。
      • ニッケルなどが溶けだすことによる歯肉の炎症など。
    • アレルギーの原因物質で有名なものは、プリミン(サクラソウに含まれる)・ウルシオール(に含まれる)・パラフェニレンジアミン(ヘアカラーリング剤に含まれる)がある。

診断・検査編集

  • 一次刺激性接触皮膚炎(ICD)
    • アレルギーとは無関係なため、特に検査を行うことはしない。
  • アレルギー性接触皮膚炎(ACD)
    • 確実な診断は貼布試験である。パッチテストともいう。疑わしい物質を皮膚に貼付し、48時間後に皮膚の反応を見るという検査である。IV型アレルギーの代表的な検査法であり、陽性反応は、紅斑・浮腫・小水疱などの湿疹が貼付した部分にできる。(あくまでIV型アレルギーなので好酸球やIgEは関与しない。)金属アレルギーの場合は1週間たって陽性反応が出ることもあるため、診断に時間がかかる。

治療編集

  • 原因物質の被曝を防ぐ。
    •  汗による場合は通気性の良い衣類を着用し、体を締め付けない様にし、ベルトは強く締めすぎず、ストッキングはショートストッキングを使用する[1]
  • ステロイド外用剤を湿疹の部分に外用・塗布する。全米皮膚炎学会の推奨では、ステロイド外用薬離脱を避けるため2-4週間以上は使用すべきではない[2]
  • 痒みに対しては、抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬を使用する。
  • 発疹の症状が強い場合や自家感作皮膚炎の場合は、ステロイド内服・注射等、全身投与が必要になることがある。

トピックス編集

  • 日常生活では、化粧品シャンプー整髪料染髪パーマに使われる薬剤が原因で、や頭皮に接触皮膚炎が起こることが多い。特に、1990年代中盤以降に、染髪が一般化してからは顕著である。また、生まれつきや自然な髪色の変化で髪が黒くない人が、学校の頭髪チェックで「髪が黒くない」とみなされ、不当な理由で学校から黒染めされ、生徒が接触皮膚炎になったという問題も起きている[3][4]
  • 2005年開催の愛・地球博で、アフリカ共同館を中心にヘナを利用したタトゥー(ボディペインティング)が行なわれた際に、それに含まれるパラフェニレンジアミンによるかぶれが多発し、問題になったことがある。

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ a b 汗による接触性皮膚炎 通気の良い衣服と適度な保湿2013年7月2日 産経新聞
  2. ^ Hajar T, Leshem YA, Hanifin JM, et al. (March 2015). “A systematic review of topical corticosteroid withdrawal ("steroid addiction") in patients with atopic dermatitis and other dermatoses”. J. Am. Acad. Dermatol. (3): 541–549.e2. doi:10.1016/j.jaad.2014.11.024. PMID 25592622. 
  3. ^ 兵庫県川西市立多田中学校・学校の黒染め措置により接触性皮膚炎となった問題
  4. ^ 宮城県立蔵王高校・黒染め強制問題