ながら族
ながら族(ながらぞく)は何かをしながら何かをする人を言う。ながら族の名前はラジオをつけっぱなしにしないと勉強ができないながら神経症から来ているが、その後テレビを見ながらでないと勉強が出来ない人も登場した(テレビ・チャイルド)[1]。
ながら神経症(儀礼神経症) 編集
ながら神経症(儀礼神経症、英語: ritualistic compulsion)はある行動を取るのに別のことをしないできない症状のことを言う[2]。
日本では1955年頃にラジオのジャズや歌謡曲をかけないと勉強できない学生の増加があり[2]、例えば1957年の大阪市教育研究所の調査資料でもラジオだけを聞いてる子供よりもラジオを聞きながら何かをするながら習性のある子供の方が多いという調査結果となっており[3]、近代病の一つとなっていた[4]。小児科医の木田文夫は著書『こども部屋』の中でそれらの学生をこの神経症であると談じ[2]、この「ながら神経症」の訳語を考案して[2]それが一般化した[5]。
木田文夫は指しゃぶりをしたり爪を噛まないと本を読んだり遊んだりできない子供、貧乏ゆすり、頭を掻く、指を鳴らすなどをしないと難しい仕事が出来ない大人、ガムを噛まないと何もできない人などもこの神経症であろうとしたが[2]、ながら神経症は精神的成熟によって自然治癒するため基本的に放置しても問題ないとした[2]。
出典 編集
関連項目 編集
- 深夜放送(深夜族)
- 青島幸男のおお!ながら君(TBS。1967年に放送された「ながら族」が主人公のドラマ)