ばいおれんす☆まじかる!
『ばいおれんす☆まじかる!』は、林トモアキによる日本のライトノベル。イラストは愛姫みかんが担当している。角川書店(角川スニーカー文庫)より2001年9月から刊行されている。第5回角川学園小説大賞最優秀賞受賞作[2](受賞時のタイトルは「九重第二の魔法少女」[3])。
ばいおれんす☆まじかる! | |
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ジャンル | コメディ[1] |
小説 | |
著者 | 林トモアキ |
イラスト | 愛姫みかん |
出版社 | 角川書店 |
レーベル | 角川スニーカー文庫 |
刊行期間 | 2001年9月29日 - |
巻数 | 既刊3巻(2002年6月現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル |
ポータル | 文学 |
『天界クロニクル』の一作で[4]、ストーリー上の時系列順に、『ばいおれんす☆まじかる!』、『お・り・が・み』、『戦闘城塞マスラヲ』、『レイセン』、『ヒマワリ:unUtopial World』、『ミスマルカ興国物語』は、世界観を共有している。最初に発表された作品にあたる。2016年7月時点で「天界クロニクル」シリーズの累計部数は160万部を突破している[5]。
あらすじ
編集ひょんなことから、天界により魔法少女に選ばれた与謝野緋奈。魔法少女に選ばれたことを嫌がりながらも、緋奈は世界征服をもくろむ悪の組織と戦うことになるのだった。
登場人物
編集- 与謝野 緋奈(よさの ひな)
- 本作の主人公。広域暴力団・関東与謝野会の跡取り娘で、九重第二高校の2年生。指輪の力で魔法少女、ラピティアに変身する。
- ヤクザの娘であるからか、かなり粗暴で暴力的な性格。学校での授業は寝ていることが多いが、時事問題には関心があり女子高生ながら新聞やNHKのニュースなどを好んで視聴している。
- 緋奈自身は魔法少女への変身を嫌がっており、変身時に着用する短いスカートやヒラヒラした格好をかなり恥ずかしがる場面もあった。そのため、家族に対しては魔法少女になったことを隠しており、一刻も早く魔法少女を辞めたいと考えている。
- 変身時の決め台詞は、「エンジェルナイト・ラピティア!天の光で射止めてあげる!」。必殺技は魔法ステッキから発するビーム、「スターセンテンス」。
- ミウルス
- 天界からやってきた落第天使。金髪碧眼の少女で、緋奈にエンジェルナイトとしての力を与えた。現在は修行のために地上に派遣されており、ロシア人と偽って緋奈の家に同居している。
- 自動車が大好きで、無免許ながらもドライブテクニックはかなりのもの。3巻では念願の自動車を手に入れた。
- 渡部 由香利(わたべ ゆかり)
- 緋奈の親友。文芸部所属に所属しているおとなしげな少女であるが、実家は合気道の道場をしており、彼女自身もかなりの腕前。与謝野会でナンバーワンの喧嘩の達人、堀井を投げ飛ばしたこともあるが、学校では実力を隠している。
- 鈴野 圭一(すずの けいいち)
- 緋奈の友人。文芸部所属に所属している関西弁の不良少年。
- 牧田 清次(まきた せいじ)
- 緋奈の友人。文芸部部長。
- ミスターB
- 世界征服をもくろむマッドサイエンティスト。もとは普通の人間だったが、魔族と手を組み、高度の知能を手に入れた。年齢は不詳ながら、戦時中に軍事技術の開発に携わっている描写がある。本名は中江馬竜。「B」という名前は、空襲で落命したエースと呼ばれた男、麻生高嶺に及ばず「A」にはなれなかったことから。『戦闘城塞マスラヲ』にも名前が登場している。
- マリアクレセル
- 赤髪の天使。聖四天の1人で天界での身分はすこぶる高い。ミウルスの上司に当たる人物で、時を止めたり、原発事故による核汚染をなかったことにするなどデウス・エクス・マキナじみた卓越した能力を持つ。
- 『ミスマルカ興国物語』を除く、すべての作品に登場している。(7巻にて、一応名前だけは登場している)
既刊一覧
編集- 林トモアキ(著)・愛姫みかん(イラスト)、角川書店〈角川スニーカー文庫〉、既刊3巻(2002年6月29日現在)
- 『ばいおれんす☆まじかる! 〜九重第二の魔法少女』2001年9月29日発売[6]、ISBN 4-04-426601-8
- 『ばいおれんす☆まじかる! 〜恋の呪文は修羅の道』2002年2月28日発売[7]、ISBN 4-04-426602-6
- 『ばいおれんす☆まじかる! 〜核の花咲く日曜日』2002年6月29日発売[8]、ISBN 4-04-426603-4
脚注
編集- ^ 榎本秋『ライトノベルデータブック 作家&シリーズ/少年系』雑草社、2005年2月10日初版第1刷発行、196頁。ISBN 4-921040-08-7。
- ^ 榎本秋『ライトノベル最強!ブックガイド 少年系』NTT出版、2009年12月3日初版第1刷発行、26頁。ISBN 978-4-7571-4231-2。
- ^ 「魔眼のヒキニート,ついに就職。「放課後ライトノベル」第15回は,『レイセン File 2:アタックフォース』で見える……僕にも妖精さんが見えるぞ!」『4Gamer.net』Aetas、2001年10月23日。2024年6月8日閲覧。
- ^ 林トモアキ (2016年7月8日). “数字に惑わされてはいけません。”. 魔殺商会広報部電子版別冊. 2023年4月28日閲覧。
- ^ 『ヒマワリ:unUtopial World』第2巻帯の表記より。
- ^ “ばいおれんす★まじかる! 〜九重第二の魔法少女”. KADOKAWA. 2023年4月28日閲覧。
- ^ “ばいおれんす★まじかる! 〜恋の呪文は修羅の道”. KADOKAWA. 2023年4月28日閲覧。
- ^ “ばいおれんす☆まじかる! 〜核の花咲く日曜日”. KADOKAWA. 2023年4月28日閲覧。