ゆるスポーツ
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ゆるスポーツとは、世界ゆるスポーツ協会が提唱する、「性別・年齢・運動神経に関わらず、だれもが楽しめる新スポーツ」である。現在、110競技以上のゆるスポーツが世界ゆるスポーツ協会によって創られている。
概要
編集ゆるスポーツとは、「年齢・性別・運動神経に関わらず、だれもが楽しめる新スポーツ」の総称であり[1]。2015年の世界ゆるスポーツ協会発足以降に生まれたゆるスポーツ競技が、現在110競技以上ある[2]。
代表理事の澤田智洋は、自身の息子の目が不自由であり、自身も所謂運動音痴であることをきっかけに、運動が得意でない人や障害がある人など、従来の運動やスポーツにおいて阻害されてきた人たちを「スポーツ弱者」と位置づけ、こうした人たちでも楽しめる「ゆるスポーツ」という新たなスポーツの概念を創出した[3][2]。澤田は、「理想は誰一人、取りこぼさないこと」と語っており、既存のゆるスポーツが楽しめなかったり、そもそもできなかったりする人に対しては、新競技を開発して理想の実現を目指している[2]。
電通デジタルが入社研修に採用するなど、コミュニケーションを深めたり互いの違いを認め合える社会をつくる手段としても期待されている[4]。
コンセプト
編集ゆるスポーツには「5LINES」という5つの定義がある[5][6]。
(1)老若男女健障、だれでも楽しめる。
ハンデではなくルールで平等の制限を設けることで、年齢や性別、運動神経、障がいの有無に関わらず、誰もが同じ競技を楽しむことができるように設計されている。
(2)勝ったら嬉しい。負けても楽しい。
ゆるスポーツにおいても勝ち負けは重要なポイントであるが、勝ち負け以外の部分に最大の価値をおいている。ゆるスポーツにおけるトッププライオリティは「全体の楽しいの総和の最大化」である。
(3)プレイヤーも観客も笑える。
人を惹きつける上で、「笑える」ことは必須の条件である。「笑える」ことは、今まで運動やスポーツに関心がない人・苦手意識がある人が行動を起こすきっかけになり得る。
(4)ビジュアルと名前が面白い。
見た目や名前が面白いことは、人と共有したいと思う要素である。ゆるスポーツは、SNSや口コミ、メディアによる伝播により、多くの人と共有し楽しめるプラットフォームへと成長している。また、「ただ面白いだけ」ではなく、納得できるストーリー(競技が生まれた背景、ルール設計など)があることも特徴である。
(5)社会課題からスタートしている。
すべての競技が何らかの社会課題へのアプローチのために作られている。ゆるスポーツが扱う社会課題は、人間が集まることで発生する、解決すべきあらゆる課題であり、人間関係や疾病予防など幅広い分野にアプローチしている。
主な競技
編集イベント
編集これまでに世界ゆるスポーツ協会が主催したイベントは以下の通りである。
ゆるスポーツランド
ご当地ゆるスポーツアワード
- ご当地ゆるスポーツアワード2019[22]
受賞歴
編集関連書籍
編集脚注
編集- ^ “多様性への理解を助ける、「ゆるスポーツ」を活用した探究的な授業づくり”. 先生の学校 (2023年5月2日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ a b c “転がってもラグビー、歩いてもラグビー…「ゆるスポーツ」は社会を変えるか”. 読売新聞オンライン (2023年10月31日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “世界ゆるスポーツ協会・澤田智洋さんが追求するスポーツの可能性 | 日本財団ジャーナル”. 日本財団 (2019年7月16日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “入社研修に「ゆるスポーツ」? 導入した電通デジタルにその内容と実際の反応を聞いてみた”. マイナビニュース (2023年5月9日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “ゆるスポーツの創り方 ゆるスポーツの5LINES”. media CONNECT by コネクト株式会社 (2022年8月27日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “勝ったらうれしい、負けてもうれしい。オーダーメイドするような感覚で誰もが楽しめるスポーツを創る「ゆるスポーツ」”. 先生の学校 (2023年10月18日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “ボールが大声で泣く!?ゆるスポーツ「ベビーバスケ」を開発!”. 面白法人カヤック. 2024年2月6日閲覧。
- ^ “500歩サッカー|ミズノ株式会社”. corp.mizuno.com (2024年2月1日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “新たな体験感覚「ゆるスポーツ」とは? ラグビーファンを掘り起こすきっかけに”. スポーツナビ (2024年1月29日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ Sportie (2016年9月21日). “アートとユーモアが切り拓く、『ブラックホール卓球』という卓球の新しい可能性”. sportie.com. 2024年2月6日閲覧。
- ^ “氷見のご当地ゆるスポーツ「ハンぎょボール」が誕生しました。|氷見市”. www.city.himi.toyama.jp. 2024年2月6日閲覧。
- ^ “人生100年クラブ:熱中しながら喉のリハビリ トントンボイス相撲”. 毎日新聞. 2024年2月6日閲覧。
- ^ “シーソー玉入れ:難病患者のための新スポーツ イベントで披露”. 毎日新聞. 2024年2月6日閲覧。
- ^ “スポーツの秋(その1) 苦手な人も「100センチメートル走」 今から目指せる世界記録”. 毎日新聞. 2024年2月6日閲覧。
- ^ “パナソニック コネクト 新規技術を活用して誰でも楽しめる新競技4種を開発 世界ゆるスポーツ協会と共同で - ロボスタ”. robotstart.info (2022年6月13日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “パナソニック コネクト 新規技術を活用して誰でも楽しめる新競技4種を開発 世界ゆるスポーツ協会と共同で - ロボスタ”. robotstart.info (2022年6月13日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “世界ゆるスポーツ協会主催の初の公式イベント「ゆるスポーツ運動会2016」を開催”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2016年4月22日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “世界ゆるスポーツ協会主催「ゆるスポーツ運動会2017」を開催”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2017年4月13日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “世界ゆるスポーツ協会主催「ゆるスポーツランド2018」を開催”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2018年4月3日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “世界ゆるスポーツ協会主催「ゆるスポーツランド2019」を開催”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2019年4月1日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “世界ゆるスポーツ協会主催「ゆるスポーツランド2023」を開催”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年5月15日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “初の「ご当地ゆるスポーツアワード2019」を開催”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2019年10月1日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “ご当地の魅力を発信するゆるスポーツを大募集 「ご当地ゆるスポーツアワード 2022」開催決定!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2022年10月3日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “「第3回ご当地ゆるスポーツアワード」を開催!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年10月19日). 2024年2月6日閲覧。
- ^ “HEROs AWARD WINNER | HEROs アスリートの社会貢献活動を推進する日本財団プロジェクト”. HEROs | アスリートの社会貢献活動を推進する日本財団プロジェクト (2021年9月1日). 2024年1月31日閲覧。
- ^ “Geriatric health services facility HITORIZAWA | TON-TON VOICE SUMO” (英語). www.oneclub.org. 2024年1月31日閲覧。
- ^ “トントンボイス相撲、第8回アジア太平洋高齢者ケアイノベーションアワードを受賞!!”. 世界ゆるスポーツ協会 (2020年11月27日). 2024年1月31日閲覧。
- ^ “ARフィルター”. GOOD DESIGN AWARD. 2024年1月31日閲覧。
- ^ 澤田智洋『ガチガチの世界をゆるめる』株式会社百万年書房、2020年9月30日。
- ^ “澤田智洋さん「ガチガチの世界をゆるめる」インタビュー 「ゆるスポーツ」推進、「36.5°C」の平熱でつづける脱力系社会運動|好書好日”. 好書好日. 2024年1月31日閲覧。
- ^ 澤田智洋『マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう』株式会社ライツ社、2021年3月3日。
- ^ “マイノリティデザイン。それは、弱さを生かせる社会をつくる方法|澤田智洋”. note(ノート) (2020年12月30日). 2024年1月31日閲覧。