アカシヤランドは、石川県河北郡宇ノ気町(現在のかほく市)大崎にかつて存在したレジャー施設。

概要 編集

1964年昭和39年)牧野麟祥がレジャーセンター・アカシアランドを開設した[1]。東京での旅館経営で得た収益を投入したもので、敷地面積は1万坪。ジャングル風呂や、特急こだま号をミニチュア化したミニ鉄道などがあった。またアカシヤランドから大崎海岸までを結ぶリフトが設置されていた。当時、県内にリフトは獅子吼高原にしかなく、アカシヤランドのリフトは人気を集めた。

開設者の牧野が死去した後、氷見市の旅館が経営を引き継いだものの、1974年(昭和49年)頃に廃業した。跡地は砂の採取場となったあと、住宅地となった[2]。かつてアカシヤランドがあったことを知らない住人も増え、もともと漁村だった大崎の歴史を新住民に伝えるために開かれた座談会では、アカシヤランドも取り上げられた[3]

脚注 編集

  1. ^ 宇ノ気町史編纂委員会 編集『宇ノ気町史 第2輯 別巻 集落誌』宇ノ気町、1991年、929頁。国立国会図書館書誌ID:000002127305 
  2. ^ 新谷彰久「街を歩くと 「アカシヤランド」 砂に消えた「夢の国」 かほくに36年前 ジャングル風呂 ミニ鉄道 長大リフト… 1万坪、今は住宅地」『北國新聞』北國新聞社、2010年1月14日、朝刊、16面。
  3. ^ 「漁村の歴史 伝えたい かほく・大崎で昔の体験会 70、60代住民、語り部に 40年前の家庭料理も味わう」『北國新聞』北國新聞社、2014年1月14日、朝刊、21面。