メインメニューを開く
コンソール
UYA-4 / OJ-194 (PPI)
UYA-4 / OJ-197 (Operations Summary)
UYQ-21 / OJ-451 (TDS display)
UYQ-70 (C&D)
UYQ-70の各種端末

本項では、アメリカ海軍コンピュータについて述べる。

制式品編集

第1・2世代編集

海軍戦術情報システム(NTDS)の試作段階においては、AN/USQ-17(UNIVAC M-460)が採用されていた。これは、有名なシーモア・クレイUNIVAC社のために開発した最後のコンピュータであった。これは、NTDS model 0ソフトウェアを動作させることができた。

艦隊配備の最初の段階においては、これに代えてAN/USQ-20(UNIVAC 1206)(CP-642)が採用された。これらのコンピュータにおいては、命令セットは30ビット幅の整数型によって表現されていた。USQ-20の最初のバッチに属する17台は、1961年初頭に艦隊配備された。その後、CP-642Aへのマイナーバージョンアップを経て、1962年からは第2世代に属する改良型のAN/USQ-20B(CP-642B)が配備に入った。これは、CPUの周波数は0.1 MHzに強化され、また主記憶装置も増量された。

搭載艦編集

第3・4世代編集

1968年4月、第3世代のNTDS用コンピュータとして、AN/UYK-7の開発が開始された。これは32ビット幅のシステムであり、1969年4月21日に初号機が引き渡された。本システムはマルチプロセッサ構成に対応しており、標準的な構成では、CPU 3基とI/O コントローラー・ハブ 2基を備えている。このマルチプロセッサ・アーキテクチャは、UNIVAC 1108より導入されたものである。また、機上版としてUNIVAC 1832も開発された。これはAN/AYK-10として、S-3対潜哨戒機において海軍戦術情報システムの端末として搭載された。また、AN/UYK-7を補完する小型コンピュータとして、16ビットのAN/UYK-20も開発された。こちらは1970年代より配備を開始した。

1984年より、第4世代のコンピュータが配備を開始した。これらは第3世代機と互換性を確保しており、32ビットで大型のAN/UYK-43と16ビットで小型のAN/UYK-44が開発された。またUYK-43では、VMEバス・タイプ6Uを備えることにより、将来的に商用オフザシェルフ化して拡張性を確保できるようにされた。UYK-43は、2000年までに1250基が配備された。

搭載艦編集

第5世代編集

1991年、NAVSEAは、オープンシステム化された新しい軍用コンピュータとして、COSIP(Computer Open Systems Implementation Program)のコンセプト開発に着手した。正式な開発要求は1993年10月に発出され、1994年1月31日、ユニシス社が6000万ドルの契約を受注した。

これによって開発されたAN/UYQ-70は、アメリカ海軍のオープンアーキテクチャ(OA)化計画の中核的な機材として位置付けられている。従来は、UYKシリーズのコンピュータと、UYA・UYQシリーズのコンソールが別々に開発されてきたが、UYQ-70では、全機がワークステーション化されて統合され、コンソールにも処理能力が付与されている。これによって分散コンピューティングが可能となり、艦のC4Iシステムは分散システム化されることとなった。

民生品編集

 
GCCS-Mの端末。

1981年、アメリカ海軍はJOTS (Joint Operational Tactical System) の配備を開始した。これは、全軍で初の半自動指揮統制システムであるとともに、単なる部品単位でのCOTS化ではなく、端末単位で積極的に民生用コンピュータを採用することによって、性能進歩に追随できるようになっており、非常に画期的なシステムであった。

これ以降、艦の中核的な戦闘システム以外の部分、すなわち作戦術レベルのC4Iシステムや後方支援業務のシステムにおいて、民生品が積極的に採用されるようになった。また、のちには、フリゲート統合艦載戦術システム(FFISTS)において、戦術情報処理装置としても使用された。

DTC-1(Desktop Tactical Computer - 1)
JOTSで採用されたHP 9020を、1984年に制式化したもの。
DTC-2
JOTS-IIで採用されたもので、Sun-4/110の小改正型である。1億1500万ドルで3000台が納入された。
TAC-3(Tactical Advanced Computer - 3)
1992年3月に採用が決定され、4000台が納入された。
HP 9000/730, 755が採用されている。
TAC-4
1995年1月に契約が成立し、42,000台が納入された。
HP 9000/712, 743i, J210が採用されている。
TAC-JW (Joint Workstation)

参考文献編集

  • 大熊康之『軍事システム エンジニアリング』かや書房、2006年。ISBN 4-906124-63-1
  • 編集部「海上自衛隊のシステム艦隊化はどこまで進んでいるか」『世界の艦船』第594集、海人社、2002年4月、 94-99頁。
  • 野木恵一「システム艦からシステム艦隊へ」『世界の艦船』第594集、海人社、2002年4月、 70-75頁。
  • Norman Friedman (2006). The Naval Institute guide to world naval weapon systems. Naval Institute Press. ISBN 9781557502629. http://books.google.co.jp/books?id=4S3h8j_NEmkC. 
  • 岡部いさく「軍艦のコンバット・システム その発達をたどる」『世界の艦船』第748集、海人社、2011年10月、 75-81頁。

関連項目編集