アモーレス・ペロス』(Amores Perros)は2000年メキシコドラマ映画。監督はこれが初監督になるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。2000年のカンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリを、東京国際映画祭でもグランプリや監督賞を受賞した。また、ガエル・ガルシア・ベルナルが日本に紹介された作品でもある。なお、タイトルはスペイン語で「犬のような愛」を意味するが、スペイン語では犬(perro)を含む表現には負のイメージがあり、この映画のタイトルもさまざまな場面に登場する犬を指すとともに、「みじめったらしい愛」を意味している。

アモーレス・ペロス
Amores Perros
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本 ギレルモ・アリアガ
製作 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
製作総指揮 フランシスコ・ゴンザレス・コンペアン
マルタ・ソサ・エリゾンド
出演者 ガエル・ガルシア・ベルナル
エミリオ・エチェバリア
音楽 グスターボ・サンタオラヤ
アントニオ・ヴェガ
撮影 ロドリゴ・プリエト
編集 ルイス・カルバリャール
製作会社 アルタヴィスタ・フィルムズ
ゼタ・フィルム
配給 メキシコの旗 Nuvisión
日本の旗 東京テアトル
公開 メキシコの旗 2000年6月16日
日本の旗 2002年2月22日
上映時間 153分
製作国 メキシコの旗 メキシコ
言語 スペイン語
製作費 $2,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $20,908,467[2]
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ストーリー

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この映画はメキシコ・シティを舞台とし、同時に進む3つのストーリーで構成されている。

  • 強盗で金を作り、破滅的な生活を送る兄ラミロの妻スサナを愛してしまった青年オクタビオ。兄との生活の不満を打ち明ける義理の姉に贈り物をして喜ばせようと、愛犬を闘犬に仕立て、金を作る。やがて、オクタビオは彼女との駆け落ちを決意する。
  • 誰もが顔を知る売れっ子モデルの女バレリア。美しい肢体を持つ、スペインからやって来た彼女は、家庭のある男ダニエルと不倫関係にある。ダニエルは家庭を捨て、彼女の愛犬とともに、マンションでの生活を始める。
  • 常に数匹の犬と行動し、シティでごみ収集をしている初老の男エル・チーボ。外見は怪しいが、彼は一匹狼の名うての殺し屋だった。殺人の依頼が舞い込み、そのターゲットの周辺を調査し始めるが、その一方、離れて暮らす娘を見守る父親でもあり、時に彼女の部屋へ侵入する。

全く関係のない彼らの人生は、一瞬の交通事故で交錯し、面識もないまま、その後の人生に影響を与えあった。

キャスト

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※括弧内は日本語吹替

オクタビオとスサナ
ダニエルとバレリア
エル・チーボとマル

作品の評価

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Rotten Tomatoesによれば、121件の評論のうち93%にあたる112件で、平均点は10点満点中7.8点、批評家の一致した見解は「『アモーレス・ペロス』の残虐な描写は時に見るに耐えないが、この強烈で骨太な映画には強烈なインパクトがある。」となっている[3]Metacriticによれば、31件の評論のうち、高評価は27件、賛否混在は4件、低評価はなく、平均点は100点満点中83点となっている[4]

出典

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  1. ^ Amores Perros” (英語). The Numbers. 2022年8月28日閲覧。
  2. ^ Amores Perros” (英語). Box Office Mojo. 2011年6月1日閲覧。
  3. ^ "Love's a Bitch". Rotten Tomatoes (英語). 2022年8月28日閲覧
  4. ^ "Amores Perros" (英語). Metacritic. 2022年8月28日閲覧。

外部リンク

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