アルコDH643形ディーゼル機関車

アルコDH643は、アメリカ合衆国において初めて製造された液体式ディーゼル機関車である。1964年9月にアルコ(アメリカン・ロコモティブ)で3両が製造された。アルコ製の251C型ディーゼルエンジンを2基搭載し、合計出力は4,300馬力(3,200kW)であった。変速機フォイト製で、車軸配置はC-C。センチュリー・シリーズのひとつであった。

アルコDH643
サザン・パシフィック鉄道の9152号
サザン・パシフィック鉄道の9152号
基本情報
運用者 サザン・パシフィック鉄道
製造所 アルコ
製造年 1964年
製造数 3両
引退 1973年
主要諸元
軸配置 C-C
軌間 1,435 mm
長さ 23.11 m
機関車重量 171 t
動力伝達方式 液体式
機関 ALCO 251C型 2基
変速機 フォイト
最高速度 24 km/h
出力 4,300馬力 (3,200 kW)
引張力 420 kN
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解説 編集

本形式は3両ともサザン・パシフィック鉄道(SP)に納められ、ロードナンバーは9018号から9020号とされた。ロードナンバーは、のちに9150-9152、さらに9800-9802とされた。当時、SPではクラウス=マッファイ製の液体式機関車のML-4000を使用しており、本形式は、それらとあわせて平坦な地形であるカリフォルニア州サンホワキン・バレーで使用された。

故障の多さ、また変速機が外国の設計であったことから、SPは1970年には使用を停止し、1973年には解体してしまった。

関連項目 編集

参考文献 編集

外部リンク 編集