アルゴイ線 (バイエルン)

バイエルン・アルゴイ線 (ドイツ語: Bayerische Allgäubahn) はドイツバイエルン州ミュンヘン中央駅と同州のリンダウ中央駅 を結ぶ鉄道路線である。ブーフローエ - リンダウ区間はバイエルン王立鉄道南北線の一部として建設された。この路線は2017年2月の基準で2020年まで電化される予定である[1]

バイエルン・アルゴイ線
基本情報
現況 営業中
ドイツ
所在地 バイエルン州
起点 ミュンヘン中央駅
終点 リンダウ中央駅
路線記号 5520 (ミュンヘン - ブーフローエ)
5362 (ブーフローエ - リンダウ)
路線番号 970
所有者 ドイツ鉄道
運営者 ドイツ鉄道
路線諸元
路線距離 220.9 km
軌間 1435 mm (標準軌)
複線区間 全区間
電化区間 ミュンヘン - ゲルテンドルフ
電化方式 15000 V/16.7 Hz (交流)
架空電車線方式
最高速度 160 km/h
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沿線概況編集

停車場・施設・接続路線
 
S-Bahn City Tunnel
   
0.0 ミュンヘン中央駅 523 m
   
   
ミュンヘン - アウクスブルク線を参考
 
 
 
 
 
 
7.4 ミュンヘン・パージング 527 m
   
M-GP線、MH線 (  )
   
ミュンヘン - アウクスブルク線 ( )
   
   
   
パージング操車場連結線
 
9.9 ミュンヘン・ライエンフェルスシュトラーセ
 
11.0 ミュンヘン・アウビング 530 m
 
15.9 プッフハイム
 
17.9 アイヒェナウ
 
 
旧シュタインヴェルク信号場
 
23.0 フュルステンフェルトブルック
 
アンパー川
 
26.2 ブーヘナウ 538 m
 
29.0 シェーンガイジング
 
32.3 グラーフラート 569 m
 
39.2 テュルケンフェルト ehem. Bf
   
アンマー湖線 ヴァイルハイム方面
   
42.1 ゲルテンドルフ  終着駅 597 m
   
アンマー湖線 メリング方面
 
46.2 シュヴァプハウゼン (ランツベルク近郊)
 
51.2 エプフェンハウゼン
 
エプフェンハウゼン - ペンツィング線
 
レヒ川
 
ボービンゲン - ランツベルク線
 
56.2 カウファーリング 591 m
 
ボービンゲン - ランツベルク線
 
国道17号
 
60.5 イグリング ~1983
 
アウクスブルク - ブーフローエ線
 
68.0
0.0
ブーフローエ 616 m
 
ブーフローエ - メミンゲン線
 
アウトバーン96号
 
6.9 イェンゲン・ベクシュテッテン
 
12.2 プフォルツェン
 
ehem. Strecke nach Neugablonz
 
イルゼー鉱山旧連結線
 
15.2 ライナウ
 
旧カウフボイレン - ションガウ線
 
ヴェルトアッハ川
 
20.3 カウフボイレン 681 m
 
25.7 ビーセンホーフェン 700 m
 
ビーセンホーフェン - フュッセン線
 
29.3 ルーデラツホーフェン
 
34.0 Anst Aitrang ehem. Bf
 
38.2 聖アルバン信号場 ~1975, ehem. Bf
 
43.7 ギュンツァッハ 801 m
 
48.4 聖イメンタール信号場 ~1975
 
53.6 ヴィルトポルツリート
 
56.8 Anst Betzigau ehem. Bf
 
59.1 聖レンツフリート信号場 ~1974
 
ノイウルム - ケムプテン線
 
アウサーファーン線
 
イラー川
   
62.8 ケムプテン (アルゴイ) 中央駅 ~1969
 
62.5 ケムプテン (アルゴイ) 中央駅 1969~ 705 m
 
旧ケムプテン - イスニ線
 
64.4 Kempten (Allg) Bahnbetriebswerk
 
65.1 ケムプテン (アルゴイ) ・アイヒ
 
66.4 ケムプテン (アルゴイ) ・ヘゲ
 
69.4 ヴァルテンホーフェン
 
74.3 マーティンスツェル (アルゴイ) 旧オーバードルフ 738 m
   
77.0 泥炭貯蔵庫ヴェルデンシュタイナー・モース
 
78.6 ザイフェン (シュヴァーベン)
 
イメンシュタット - オーバストドルフ線
 
84.5 イメンシュタット 731 m
 
86.6 ビュール (アルプ湖)
 
91.7 ラトホルツ
 
96.6 タールキルヒドルフ
 
オーバーシュタウフェントンネル 160 m
 
101.3 オーバーシュタウフェン 784 m
 
108.4 ハルバツホーフェン
 
レンテルスホーフェン土手道
 
旧ロェーテンバッハ - ヴァイラー線
 
114.4 ロェーテンバッハ (アルゴイ) 704 m
 
旧ロェーテンバッハ - シャイデク線
 
119.1 ハイメンキルヒ ehem. Bf 665 m
 
121.2 ビーゼンヘルク
 
123.6 オプフェンバッハ
 
126.2 マリア=タン
 
127.5 ヴォームブレヒッツ
 
キースレク - ヘルガツ線
 
129.8 ヘルガツ 555 m
 
135.5 ヘルゲンスヴァイラー
 
139.1 シュラッハタース
 
141.1 レーリングス
 
144.0 オーバーライトナウ
 
147.5 ショェナウ
 
148.3 タウベンベルク信号場
 
148.9 ボードルツ
 
151.2 リンダウエシャッハ
 
ボーデン湖北線
 
エシャッハ分岐点
 
エシャッハ連結線
 
フォアアールベルク線
 
ボーデン湖土手道
 
152.9 リンダウ中央駅  終着駅 398 m

ミュンヘン - パージング区間はミュンヘン - アウクスブルク線と共有してSバーン幹線と並んでいる。列車がパージング駅を出発すると、すぐミュンヘン - ガルミシュ=パルテンキルヒェン線が左側に、ミュンヘン - アウクスブルク線右に分岐する。アイヒェナウ駅までこの路線は真っ直ぐに続く。その後、線路の方向は少し変わり、列車はフュルステンフェルトブルックからグラーフラトまで一直線で進む。二つのカーブで列車はトュルケンフェルト駅に着き、ゲルテンドルフまで一直線で走行する。アンマー湖線はゲルテンドルフ駅の前後にX字形でこの路線と交差する。電化区間はゲルテンドルフまでである。

列車はゲルテンドルフ駅を出発して、一直線に走行する。旧シュヴァブハウ全駅からこの路線の方向は少し変わり、列車はレヒ川の橋梁を渡りカウファーリング駅に至る。ボービンゲン - ランツベルク線はカウファーリング駅でこの路線と交差する。この路線は続いて西に向かい、南北線の一部のアウクスブルク - ブーフローエ線はこの路線と合流する。ブーフローエ駅ではブーフローエ - メミンゲン線がこの路線から分岐する。

列車はアウトバーン96号の下を通過して旧プフォルツェン駅まで直線で走行する。その後この路線はカウフボイレン駅まで低い傾斜と緩慢な曲線で続く。ビーセンホーフェン駅にビーセンホーフェン - フュッセン線が分岐し、列車は直線に続いて走行する。ギュンツアッハ駅まで高い勾配とアイトラングの曲線区間があり、両駅の高低差は100 mほどである。ギュンツアッハ駅の東側にこの路線は海発825 mの最高点に至る。列車はケンプテン中央駅までいくつかの曲線区間を経て低いところへ走行する。ケンプテン (アルゴイ) 市内でイラー谷線とアウサーファーン線がこの路線に合流して、列車はイラー川を渡りケンプテン (アルゴイ) 中央駅に着く。

この路線はイラー川と平行に続き、マーティンスツェル駅に至る。列車はそこから三つの曲線区間を通過しイメンシュタット駅に至る。イメンシュタットでオーバーストドルフ方向の鉄路がリンダウの反対方向で分岐する。

列車は右の曲線を通過し大アルプ湖 (Großer Alpsee) の北側・東側の湖岸を走って、ドナウ河・ライン河の分水嶺に至る。この路線はそこがら右側の曲線でオーバーシュタウフェントンネルへ通じる。オーバーシュタウフェン - 旧ハーバツホーフェン区間で列車は上アルげ川に平行に下がって、その川を左向きの曲線で渡る。列車は何回の曲線区間を通過し、レンテルスホーフェン土手道を経てロェテンバッハ (アルゴイ) 駅に至る。レンテルスホーフェン土手道は約500 m長さの橋梁 (Viadukt) の代わりに1853年10月開通した構造物である。列車は左側の曲線とハイメンキルヒ駅を通過して、二つの弓形曲線区間を経てヘルガツ駅に到着する。この駅でキスレク - ヘルガツ線が分岐する。

この路線は旧レーリンス駅まで直線及ぶ右の曲線で続き、リンダウ中央駅までの標高差は二つの弓形曲線で150 mほどになる。リンダウ・エシャッハでボーデン湖線はこの路線から分岐し、フォアアールベルク線がこの路線と合流する。列車はボーデン湖の土手道の経路でリンダウ島に入り、終着駅のリンダウ駅に到着する。

歴史編集

バイエルン・アルゴイ線は1847年9月1日ルトヴィヒ南北鉄道のアウクスブルク - ブーフローエ - カウフボイレン区間の開業で生成された。1852年4月1日カウフボイレン - ケンプテン区間は開通した時に、南北鉄道はルトヴィヒ国王橋を通じて頭端式ホームの旧ケンプテン駅に至った。1854年3月1日エシャッハ - リンダウ区間の開通でルトヴィヒ南北鉄道は全区間にかけて開業された。一方ミュンヘン・パジング - ブーフローエ区間は1873年5月二段階で開通された。複線化は1907年頃完了した。

1960年代中期にV200形ディーゼル機関車の投入でミュンヘン - リンダウ区間の運行時間は30分ほど減少した。それまでアルゴイ線には蒸気機関車がほとんど使用された。王立バイエルン邦有鉄道S3/6型蒸気機関車は数十年間国内・国際特急列車に使用され、1967年当時に急行のD列車を牽引した。

1954年から1958年まで軌陸バス (Schienen-Straßen-Omnibus) がプフォルツェン - ビーセンホーフェン区間に投入された。このバスはアウクスブルク - プフォルツェン区間には道路を走行し、ビーセンホーフェンからマルクトオーバーストドルフ経由ロースハウプテンまで線路の上を通行した。そこからフュッセンまでバスは道路を走行した。

1967年から西ドイツ連邦鉄道はSバーン開業の為にミュンヘン - ゲルテンドルフ区間を改修した。1967年その区間で夏電化工事が始まって、1968年9月完了した。既存の機械式信号扱い所はリレー式信号扱い所に置き変わって、Sバーン駅予定地ではもっと高かくて長いプラットホームが設置された。1972年5月28日ミュンヘンからゲルテンドルフ駅までS4系統が40分間隔で導入された[2]

2003年からアレクス快速列車はこの路線に導入された。Alexは最初ではアルゴイ特急の略字だったが、2007年末から2010年アリヴァ特急から由来することだった。2011年初一部区間で曲線軌道の列車速度制御技法 (Neigetechnik) は確立され、160 km/hの運行は可能になった[3]。2014年12月時刻表改正の時にDB245形ディーゼル機関車と制御装置付きの二階建て客車はミュンヘン - フュッセン、ミュンヘン - メミンゲン路線に投入され、既存の218形機関車とN客車が置き換わることになった[4][5]。2016年オーバーシュタウフェントンネルは改修され、長さは160 mまで増加した。

運行形態編集

遠距離輸送編集

  • EC 88: ミュンヘン - ブーフローエ - メミンゲン / ケンプテン (アルゴイ) - リンダウ - チューリッヒ。一日四往復。

地域輸送編集

ミュンヘン - ゲルテンドルフ区間はミュンヘン運輸連合 (Münchner Verkehrs- und Tarifverbund、MVV) の管轄区域であり[6]、オーバーシュタウフェン - リンダウ区間は2018年1月からボーデン湖・オーバーシュヴァーベン運輸連合 (Bodensee-Oberschwaben Verkehrsverbund、bodo) の区域に編入されている[7]

  • 快速 (ALX) : ミュンヘン - カウファーリング - ブーフローエ - カウフボイレン - ケンプテン (アルゴイ) - イメンシュタット - リンダウ / オーバーストドルフ。120分間隔。 アレクス鉄道所属。使用車両はDB223形ディーゼル機関車と旧駒州特急客車・N客車・二階建て客車など様々な客車のプッシュプル列車。イメンシュタット駅でリンダウ行き列車とオーバーストドルフ行き列車が分割される。
  • 快速 (RE) : ミュンヘン - ミュンヘン・パジング - ゲルテンドルフ - カウファーリング - ブーフローエ (- メミンゲン / ケンプテン (アルゴイ) ) 。30/60分間隔。 使用車両はDB218形ディーゼル機関車とN客車或いは二階建て客車(Doppelstockwagen)のプッシュプル列車。
  • 快速 (RE) : (ニュルンベルク - ドナウヴォェルト -) アウクスブルク - ブーフローエ - カウフボイレン - ケムプテン (アルゴイ) - イメンシュタット - リンダウ/オーバーストドルフ。120分間隔。
  • 快速 (BRB) : ミュンヘン - ミュンヘン・パジング - ゲルテンドルフ - カウファーリング - ビーセンホーフェン - マルクトオーバードルフ - フュッセン。120分間隔。バイエルン地方鉄道 (Bayerische Regiobahn, BRB) 所属[8]。使用車両はコラディア・リント41、54或いは81気動車。
  • 普通 (BRB) : アウクスブルク - ボービンゲン - ブーフローエ - カウフボイレン - ビーセンホーフェン - マルクトオーバードルフ - フュッセン。120分間隔。バイエルン地方鉄道所属[8]。使用車両はコラディア・リント41、54或いは81気動車。
  • 普通 (RB) : (アウレンドルフ -) キスレク - ヘルガツ - リンダウ。120分間隔。
  • Sバーン ( ) : ゲルテンドルフ - グラーフラト - フュルステンフェルトブルック - プッフハイム - パジング - ライム - ドナースベルガーブリュッケ - ミュンヘン - ミュンヘン東 - トゥルダリング (- エーバースベルク) 。20/40分間隔。使用車両はDB423形電車

参考文献編集

  • Dumjahn: Handbuch der deutschen Eisenbahnstrecken. Dumjahn. Mainz 1984, ISBN 3-921426-29-4. (ドイツ語)
  • Siegfried Bufe: Allgäubahn, München–Kempten–Lindau. Bufe, Egglham 1991, ISBN 3-922138-41-1. (ドイツ語)
  • Peter Rasch: Die Nebenbahnen zwischen Ammersee, Lech und Wertach. Mit Ammerseebahn, Pfaffenwinkelbahn & Co rund um den Bayerischen Rigi. EOS Verlag, St. Ottilien 2011, ISBN 978-3-8306-7455-9. (ドイツ語)

脚注編集

  1. ^ Schwäbische Zeitung: Baustart für Allgäubahn in einem Jahr: シュヴァベン新聞社のインターネット記事。2017年2月16日。
  2. ^ Andreas Janikowski: Die Ammerseebahn. Verkehrsentwicklung im westlichen Oberbayern. Transpress, Stuttgart 1996, ISBN 3-344-71033-8, S. 49.
  3. ^ Zeil: Allgäuer Strecken werden Stück für Stück noch attraktiver. Bayerisches Staatsministerium für Wirtschaft, Infrastruktur, Verkehr und Technologie, 19. Januar 2011
  4. ^ Deutsche Bahn (Hrsg.): Presseinformationen Regional 021/2013 DB Regio Allgäu-Schwaben: Zufriedene Kunden und umweltfreundliche Lokomotiven, 15. Februar 2013
  5. ^ Schwäbische Zeitung: Neue Loks für das Allgäu: シュヴァベン新聞社のインターネット記事。2014年2月14日。
  6. ^ MVVの鉄道路線図 MVVの資料
  7. ^ bodoのバス・鉄道路線図 bodoの資料
  8. ^ a b RBR列車の路線網と時刻表

外部リンク編集