フランス法におけるアレテ(arrêté)は、一般的または個別的効力のある執行的決定(décision exécutoire)であって、1または複数の大臣(大臣アレテまたは共同大臣アレテ)またはその他の行政庁(知事アレテ、市町村アレテなど)が発するものをいう。

歴史編集

「アレテ」という語は15世紀から知られるが、それは上級審裁判(arrêt)のより一般的でない同義語にすぎず、それゆえ、司法的な決定を指すものであった。

この語は、執政政府期に行政行為fr:acte administratif)の意味を得た。すなわち、「執政官アレテ」(arrêté des consuls)という表現の下で、アレテという言葉は、重要な効力を有し得る、後にデクレ (décret) と呼ばれることになるものにほぼ相当する文書を指していた。

19世紀の間に、「アレテ」という語は現代の意義を有することとなった。もっとも、当初はアレテを発し得る行政庁に多少の揺らぎはあった。

現状編集

アレテは、行政行為であるが、これを発し得るのは様々な行政庁である。すなわち、大統領首相大臣、(地域圏またはの)知事、県議会議長、地域圏議会議長、市町村間協力公施設法人の長、市町村長、公施設法人の長、独立行政機関(autorité administrative indépendante)の長または裁判所長(ただし、内部組織に関する場合のみ)である。

アレテを発する権限には2つの根拠が存在する。

  • デクレまたは法律の執行
  • 官公署の長(chef de service)の権限の効力

大統領は、官公署の長(すなわち、大統領府の長)としての役割の範囲内でのみ、大統領府事務総長(Secrétariat général de la présidence de la République française)に関わる事項全般について、アレテを発することができる。

関連項目編集