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イシフエダイ(石笛鯛)、学名 Aphareus furca は、スズキ目・フエダイ科に分類される魚の一種。インド太平洋の熱帯海域に分布する大型肉食魚で、食用にもなる。分布域に入る沖縄ではヒンガーテイクチャーとも呼ばれる。

イシフエダイ
Apfur u0.png
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
亜目 : スズキ亜目 Percoidei
: フエダイ科 Lutjanidae
亜科 : ハマダイ亜科 Etelinae
: イシフエダイ属 Aphareus
Cuvier, 1830
: イシフエダイ A. furca
学名
Aphareus furca
(Lacépède, 1801)
英名
Small toothed jobfish

イシフエダイ属 Aphareus はイシフエダイとオオグチイシチビキの2種だけで構成される。ハマダイ亜科に分類され、ハマダイアオチビキヒメダイバケアカムツなどに近縁である。

特徴編集

成魚は全長50cmほどで、体形は前後に細長い紡錘形をしている。体色は暗い紫褐色で、各鰭は黄色を帯びる。口は大きく、目の中央直下よりも後ろまで裂ける。また、下顎が厚く発達し上顎よりも前に突き出る。ただし歯はそれほど大きくない。胸鰭は鎌形、尾鰭は三日月形で、背鰭・臀鰭の最後の軟条は糸状に伸びる。

アフリカ東岸・南日本・ハワイ・オーストラリア北部までのインド太平洋熱帯域に広く分布するが、東太平洋・ココ島での記録もある。日本では南西諸島に分布するが、幼魚は黒潮に乗って本州南岸まで出現することがある。

水深100m前後までの、沿岸の岩礁・サンゴ礁域に生息し、単独か数尾ほどの小さな群れで海底近くを遊泳する。食性は肉食性で、小魚や甲殻類などの小動物を捕食する。

南西諸島では釣り延縄で漁獲され食用になるが、大型個体ではシガテラ中毒の報告もあり注意を要する。

同属種編集

オオグチイシチビキ(大口石血引) Aphareus rutilans Cuvier, 1830
成魚は全長1mに達する。イシフエダイに似ているが口の後端は目の中央直下に達しない。またイシフエダイよりも体高が低い。
分布域はイシフエダイとほぼ同じだが、南アフリカ西岸まで分布するので、厳密には南東大西洋も分布域に含まれる。日本では南西諸島・小笠原諸島に分布する。また、生息水深は100-300mほどで、イシフエダイより深場に生息する。
 
オオグチイシチビキ

参考文献編集

  • 阿部宗明監修『原色魚類大図鑑』北隆館 1987年 ISBN 4-8326-0008-7
  • 岡村収・尼岡邦夫監修『山渓カラー名鑑 日本の海水魚』(フエダイ科解説 : 岩槻幸雄)ISBN 4-635-09027-2
  • Aphareus furca / Aphareus rutilans - Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2008.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version(10/2008).