イットリア石 (Yttrialite) はイットリウムトリウムからなるソロケイ酸塩鉱物で、組成式は  (Y,Th)2Si2O7 である。緑から黄橙の塊で貝殻状に割れる。単斜晶系の角柱形結晶で、モース硬度は5 - 5.5、密度は4.58 g/cm3 である。トリウムを含むため放射性がある。

なお、名称が酷似したイットリアアイトYttriaite)という鉱物があり、酸化イットリウム(III)が主成分の希産鉱物である(日本では未発見のため、和名は未定)。

ガドリン石と共に見つかることが多い。1889年にテキサス州リャノ郡バリンジャーヒルのペグマタイト鉱床での標本からロード・ランチにより記載された。福島県伊達郡川俣町の水晶山や、ノルウェースウェーデンでも見つかっている。

参考文献 編集