イリサール (Irizar)は、スペインバスク州ギプスコア県オルマイステギスペイン語版に本社を置く大型バス(コーチバス)車両製造企業。1889年に設立され、かつてはモンドラゴン協同組合企業の一部だった。

イリサール
業種 輸送用機器
設立 1899年
本社
オルマイステギ ウィキデータを編集
拠点数
スペインの旗 スペインバスク州ギプスコア県オルマイステギスペイン語版
主要人物
ホセ・マヌエル・オルカシタス(CEO)
製品 大型バス車両
ウェブサイト 公式サイト

特徴

編集

1889年設立。1962年にモンドラゴン協同組合企業の一員となった[1]。大型バス(コーチバス)車両製造の分野ではスペイン国内で40%のシェアを有しており、スペイン最大手、ヨーロッパ第2位の大型バス製造企業である。イリサールが製造したバス車両は世界65か国に輸出されている[1]。本拠を置くスペイン・バスク州以外では、天津市(中国、1995年[1])、スコイラ英語版(モロッコ、1998年[1])、ボトゥカトゥポルトガル語版(ブラジル・サンパウロ州、1998年[1])、ケレタロ(メキシコ、1999年[1])、センチュリオン英語版(南アフリカ)、タミル・ナードゥ州(インド)に生産拠点があり、イリサール単独では年間約1,000台、イリサール・グループ全体では年間3,000台以上を製造している。関連企業のイスパコールドは大型バス用のエアコンを製造しており、マサッツはバス/大型バスの扉やタラップなどを製造している[2]

主に大型トラックを製造するスウェーデンのスカニアと密接な関係にあり、i4の車体はスカニアとの共同設計である。イリサールの車体はイリスバスボルボメルセデス・ベンツなど他社車両のプラットフォームにも見ることができる。1986年から1993年にかけて、ランボルギーニ社のオフロード4WDであるランボルギーニ・LM002の車体製造や内装を手掛けていた。イリサール社の工場で完成した車体はSant'Agata Bologneseにあるランボルギーニ社の工場に送られ、車台やエンジンなどが据え付けられた。

日本の前川製作所などと同様に職務ヒエラルキーがなく、賃金格差が1対3の中におさめられている[1]

モデル

編集
  • PB(en) : 幅広車体、全長12mから15m、全高3.5mまたは3.7m
  • i3
  • i4
  • i4LE
  • i6
  • Century (en)
  • Intercentury
  • New Century

参考文献

編集
  • 石塚秀雄 (2006), モンドラゴン・グループとグローバル化・子会社形成問題 

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g 石塚秀雄 2006.
  2. ^ [1]イリサール

外部リンク

編集