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スカニア

スウェーデンの商用車、ディーゼルエンジンメーカー。

座標: 北緯59度10分14秒 東経17度38分26秒 / 北緯59.17056度 東経17.64056度 / 59.17056; 17.64056

Scania Aktiebolag (publ)
企業形態 公開会社
取引所 OMXSCV B
業種 自動車産業
設立 1891 (Vagnsfabriksaktiebolaget i Södertäljeとして)
創業者 グスタフ・エリクソン
本社 セーデルテリエ, スウェーデン
拠点数 10
事業地域 世界中
主要人物 Martin Winterkorn (Chairman),[1] Martin Lundstedt (President and CEO), Jan Ytterberg (CFO)[2]
製品 商用車
ディーゼルエンジン
サービス 金融サービス
売上高 SEK 78.17 billion (2010)[3]
営業利益 SEK 12.75 billion (2010)[3]
利益 SEK 9.103 billion (2010)[3]
資産総額 SEK 98.43 billion (end 2010)[3]
純資産額 SEK 30.04 billion (end 2010)[3]
従業員数 35,510 (2010年末現在)[3]
親会社 フォルクスワーゲングループ
ウェブサイト https://www.scania.com/
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スカニア製トラック
(トレーラーヘッド)
スカニア製バス
1901年製 スカニアA1

スカニア(Scania Aktiebolag, Scania AB, Scania)は、スウェーデン重工業会社。トラックバス、工業用ディーゼルエンジンを主力商品とする。

概要編集

大型トラックの分野では、ダイムラーボルボに次ぐ世界第3位の生産台数[4]を誇り、また生産車両の95%は輸出向け商品である点も大きな特徴である。

エンブレムは、王冠をかぶったグリフィンで、同社のウェブマガジンのタイトルにも用いられている。

歴史編集

  • 1900年、会社設立。スウェーデンのマルメという町で、Maskinfabriks AB Scaniaという社名で創業した。
  • 1902年、スカニア製トラックの第一号車を製作。
  • 1911年、スカニアは、1891年に創業した乗用車・トラックメーカーのVABISと合併。スウェーデン初の国産バスを製造。
  • 1921年、ストックホルム・エンスキルダ銀行が資本参加。
  • 1927年、生産拠点をセーデルテリエに集約してマルメの工場を閉鎖。
  • 1939年、乗用車の生産から撤退。

第二次世界大戦では、軍需工場として、自動車以外にM/41戦車も生産していた。 終戦後の1948年に、ドイツのフォルクスワーゲン製自動車のスウェーデン輸入代理店を務め、Svenska Volkswagen ABと言う名前で販売もしていた。2002年に代理店契約を終了、170万台以上を取り扱った。 1953年、アメリカのマック・トラックスとの合弁企業を通じて路線バス「スカニア・C50メトロポール」の生産を開始。

1969年以降はサーブ(SAAB)と合併、Saab-Scania ABという企業体を形成していた。1995年にSAABと分離して現在の形となったが、現在でも企業ロゴの意匠の一部(青地に赤のグリフォン)に共通点が見られる。
  • 1971年、低騒音路線バス「スカニア・CR111」を発売。ロンドン市交通局に1978年まで二階建てバスシャーシ約160台を納入。
  • 1972年、350 PSを発揮するV型8気筒・14 Lエンジン「DS14」を搭載したボンネットトラック「スカニア・LS140」を発売。
  • 1976年、アルゼンチンに工場を設立。
  • 1984年、ノルウェー軍の軍用トラック入札に参加し受注、1986年から1994年までの間に1,700台を納入。連節バススカニア・CN112 A」を販売。
  • 1987年、セーデルテリエにテクニカルセンターを設置。
  • 1991年、創立100周年を迎える。トラック「ストリームライン」を発表
  • 1995年、「スカニア・4シリーズ英語版」を発表、翌1996年の欧州最優秀国際トラック賞に選定される。
  • 1996年、路線バス「スカニア・オムニシティ英語版」を発表。
  • 2000年、生産100万台を達成。
  • 2002年、バス製造子会社「オムニ」を設立、カトリーネホルムのバス製造を移管。
  • 2006年、4シリーズのマイナーチェンジを行い車型別にR.G.Pシリーズに改称。
  • 2016年、主力のRシリーズのフルモデルチェンジを21年ぶりに行い新たにフラットフロアを採用した最上級グレードとなるSシリーズを追加。

1999年に、同じスウェーデンのトラックメーカーであるボルボによる買収話が持ち上がったが、これは北欧市場における寡占化を懸念したEUによって承認されなかった。また、販売提携を結んでいた日野自動車との資本提携案も持ち上がったことがあったが、実現には至らなかった。これは日野側の提携拒否であったと言われている。2006年現在、ドイツフォルクスワーゲンが筆頭株主となっている(公式にはフォルクスワーゲングループのブランド戦略には組み込まれていない)。

同じくフォルクスワーゲンの投資対象となっているドイツのMANが、フォルクスワーゲンに対して、敵対的買収によりスカニアの経営権を取得し、スカニアとマンを合併させるよう提案をおこなっていたが、2007年1月11日のフォルクスワーゲンの取締役会で否決され、フォルクスワーゲンからは両社が友好的に合併するよう働きかけていくと発表されていた。2008年3月3日、フォルクスワーゲンはスカニアを子会社化すると発表[5]、2014年5月21日にフォルクスワーゲンはスカニアの株式のTOBに成功して98.19 %の株式を手中に収めたと発表した[6]

日本におけるスカニア編集

スカニアジャパン株式会社
略称 スカニア
本社所在地   日本
108-0014
東京都港区4-4-20 グーゴルプレックスミレニアムビル7階
設立 2009年8月
業種 輸送用機器
法人番号 9010401083452
代表者 代表取締役社長 ミケル・リンネル
資本金 4080万円
従業員数 53名(正社員/2018年4月現在)
外部リンク https://www.scania.com/jp/ja/home.html
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日本では、2002年日野自動車と販売提携を結び、トラクターヘッドを日野ブランドで販売していた。これに加えて、2007年4月からは、韓国でスカニアの販売網を通じて日野の中型トラックが日野ブランドでの販売を開始。両社はアジア、南米市場でも相互の販売網を活用すると発表していた。2011年7月に提携は解消され、日野による日本国内でのスカニア車の販売は終了した。韓国国内での販売体制は当面継続するとされる。

2009年に、日本法人「スカニアジャパン」を設立し、同社による輸入・販売を開始。アフターサービスは、スカニアジャパンの直営サービス拠点2箇所(千葉県富里市大阪市住之江区)と協力会社を合わせた全国16箇所のサービス拠点を有する。

トラックのラインナップは、日本での販売当初はトラクターヘッドが中心で、2015年にGVW25tクラスのリジッドトラック(単車型トラックシャーシ)の販売を開始した[7]2017年(平成29年)の東京オートサロンでは、フォルクスワーゲンブースでスカニアR450トップラインが展示された[8]。また、同年の東京モーターショーに初出展し、新型RシリーズとGシリーズの日本初披露の場となった[9]

現行ラインナップ(ネクストジェネレーションスカニア)では平成28年排出ガス規制をクリアしたモデルが導入されており、パワーユニットには12,742 cc 直列6気筒エンジン DC13型が中心で、リジッドトラックには 9,291 cc 直列5気筒エンジン DC09型を、トラクターヘッドには 16,353 cc V型8気筒エンジン DC16型をラインナップに揃える[10]。トラックボディの艤装は日本フルハーフ日本トレクスが行う[7]

特筆すべきモデルとしては、2016年宇部興産宇部興産専用道路用に18m以上のロードトレイン向けトラクターヘッドを導入しており、DC16型エンジンを搭載したR580をベースにホイールベースを延長した専用モデルが投入された。また、2019年には名古屋市消防局中川消防署に当社Pシリーズ CrewCab のシャーシにマギルスドイツ語版が艤装したはしご車が納入されている[11][12]

バスは、過去 大阪府の貸切バス事業者ZIPANG-JJ(現ZIPANG.S.S)が導入を試みるも、諸般の事情で頓挫した。その後、新潟市バス・ラピッド・トランジット (BRT) 構想で導入される連節バスに、DC09型エンジンを搭載したスカニア製シャーシにボルグレン・オーストラリア製「オプティマス」のボディを艤装したモデルが導入され[13][14]、2015年9月5日より新潟交通萬代橋ライン」として運行を開始した。ほぼ同形の車両が、2016年8月8日より福岡市西鉄バスFukuoka BRT」として[15]、2018年3月には奈良県精華町奈良交通イエローライナー華連」として[14]それぞれ運行を開始している。

日本向けバスとして特筆されるのは2階建てバス「アストロメガ」の導入である。2014年にはとバスバンホールによる日本向け2階建てバスの製造プロジェクトにシャーシ・エンジンメーカーとして参画。2016年から欧州向けTDX25を日本向けにサイズダウンしたDC13型エンジン搭載のTDX24の納入を開始した。日本製の2階建てバスであった三菱ふそう・エアロキングが2010年に製造を終了して以降、日本で販売される唯一の2階建てバスとなっており、観光バスとしてはとバス・東京ヤサカ観光バス等に、高速路線バスとして京成バスジャムジャムエクスプレスジェイアールバス関東等とはじめとする各社に納入されている。中でも岩手県北自動車が2019年7月に運行を開始した「盛宮106特急」用車両は、アストロメガでは初めての3クラス制シートを採用している[16]

東京都交通局は、車内の通路後方にある段差を解消したボルグレン/スカニア製「フルフラットバス」を日本で初めて2018年12月25日から営業運行を開始した[17]。定員は74人、座席は24である。運行開始経路は都02系統大塚駅 - 春日駅 - 御徒町駅 - 錦糸町駅[18]。2019年5月現在では29両までが小滝橋杉並巣鴨の3営業所へ増備され、CH01系統新宿駅西口 - 都庁循環)、上69系統小滝橋車庫 - 上野公園)、草63系統池袋駅東口 - 巣鴨駅 - 浅草寿町)、渋66系統渋谷駅 - 阿佐ヶ谷駅前)などに充当されている[19]

車種一覧編集

トラック編集

バス編集

脚注編集

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注釈・出典編集

  1. ^ Scania Group - Composition of the Board”. Scania.com. Scania AB (publ). 2009年10月6日閲覧。
  2. ^ Scania Group - Executive Board”. Scania.com. Scania AB (publ). 2009年10月6日閲覧。
  3. ^ a b c d e f Annual Results 2010 (PDF)”. Scania Group. 2011年2月5日閲覧。
  4. ^ 2012年で61,051台
  5. ^ ポルシェ、VW株買い増しへ 一体経営を拡大(asahi.com 2008年3月4日記事)
  6. ^ Volkswagen kontrolliert 98,19 Prozent der Scania-Aktien(2014年5月21日 Volkswagen AG 公式リリース)
  7. ^ a b スカニアジャパン 大型トラック(カーゴ車系単車)発売”. トラックNEXT. 2019年6月26日閲覧。
  8. ^ 東京オートサロン2017にVolkswagenブースが登場!”. フォルクスワーゲン グループ ジャパン (2016年12月22日). 2017年1月23日閲覧。
  9. ^ グリフィン・マガジン「スカニアの新モデル、東京モーターショーでアンヴェール!」”. スカニアジャパン (2017年10月26日). 2018年3月18日閲覧。
  10. ^ ネクストジェネレーションスカニア試乗…トラックドライバー憧れの存在は内外装の質感のみならず、走りも高級スポーツセダンさながら!”. モーターファン (2019年1月6日). 2019年6月26日閲覧。
  11. ^ 名古屋市消防局【公式】(@NagoyaShobo) 2019年6月20日のツイート2019年6月25日閲覧。
  12. ^ 名古屋市消防局 (NagoyaShobo) 2019年6月20日の投稿 - Facebook
  13. ^ 連節バス、三井物産子会社が落札 新潟市のBRT構想 - 新潟日報、2013年11月27日
  14. ^ a b グリフィン・マガジン「連節バスが走り出す!学研都市の新しいシンボルはスカニアエンジンを搭載 〜奈良交通株式会社様〜」”. スカニアジャパン (2018年3月30日). 2018年4月24日閲覧。
  15. ^ 西鉄 連結バスの試行運行開始 - 毎日新聞、2016年8月8日
  16. ^ 東北初のスカニア製二階建てバスは、復興への夢も乗せて走り出す 〜岩手県北自動車株式会社様〜SCANIA GRIFF IN MAGAZINE 2019年7月19日
  17. ^ “日本初!都営バスでフルフラットバスの運行を開始” (プレスリリース), 東京都交通局, (2018年12月14日), https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/bus/2018/bus_p_201812148335_h.html 2019年6月22日閲覧。 
  18. ^ 株式会社インプレス (2018年12月14日). “都営バスに車内の段差が無いフルフラットバス”. Impress Watch. 株式会社インプレス. 2018年12月14日閲覧。
  19. ^ 都バスの新顔「フルフラットバス」導入進む 人が中で詰まる路線バスの課題解決なるか”. 乗りものニュース (2019年5月26日). 2019年6月22日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集