エインセル(Ainsel)は、イングランド北部、ノーサンバーランドに棲むといわれる、尖った耳を持つ少女の妖精の一種。 その名は方言で「自分自身」を意味するという[1]

ある夜更けに、農家の少年が暖炉の傍で遊んでいたところ、突然少女が現れ、自分を「エインセル」と名乗った。 少年は少し考えて「僕もエインセルだよ」と名乗り、彼女と仲良くなった。 しばらくして、少年は失敗してエインセルに火傷を負わせてしまった。 エインセルは泣き出し、自分の母親を呼び出した。 母親がエインセルに「お前を傷つけたのは誰だ?」と質問した所、エインセルは「エインセルよ」と答えた。 これには母親も困り果て、少年は復讐されずに済んだという[1]

脚注 編集

  1. ^ a b 『幻想動物事典』22頁

参考文献 編集