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エジプト・ポンドは、エジプト中央銀行が発行し、エジプトで現在使われている通貨アラビア語ではよくギニー(ギネー)と呼ばれる。単位記号は英語あるいはアラビア語ج.مで、略称はEL、ISOコードではEGPとなる。また補助単位としてピアストル (Piastre=Pt、100Pt=1)がある。

エジプト・ポンド
جنيه مصرى (エジプト・アラビア語)
EGP 200 Pounds Apr 2007 (Front).jpg
最高額面の200ポンド紙幣
ISO 4217
コード
EGP
中央銀行 エジプト中央銀行
 ウェブサイト www.cbe.org.eg
公式
使用国・地域
エジプトの旗 エジプト
非公式使用
国・地域
ガザ地区の旗 ガザ地区
インフレ率 13.5% (August 2018)
補助単位
1100 ピアストル(قرش, クルシュエルシュ)
11,000 ミッリーム(مليم,‎ Mallīm)
通貨記号 E£、ج.م、L.E.
ピアストル(قرش, クルシュエルシュ) pt.
硬貨 5, 10, 20, 25, 50ピアストル
1ポンド
紙幣
 広く流通 1, 5, 10, 20, 50, 100, 200ポンド
 流通は稀 25, 50ピアストル

2016年11月、エジプト中央銀行は外国為替変動相場制に移行した。その直前まで1ドル($)=8.8に固定されていた為替レートは、中央銀行が誘導目標に設定した1$=13に急落[1]。2017年5月時点では1$=18E£台とさらに下落し、物価高騰を招いている[2]

硬貨編集

硬貨は5、10、20、25、50ピアストル、1ポンドが流通している。


1837年から1900年の間に、1、5パラ*銅貨、10、20パラ、1、5、10、20ピアストル銀貨、5、10、20ピアストル、1ポンド金貨が発行され、1839年には50ピアストル金貨が発行された。

その後銀貨は発行され続け、1853年に10パラ銅貨が発行された。

1862年に再び10パラ銅貨が発行され、翌年1863年に4パラ銅貨と2​1⁄2ピアストル銅貨が発行された。

1867年には25ピアストル金貨が発行された。

1885年に新たに¼、½、1、2、5ミッリーム青銅貨、1、2、5、10、20ピアストル銀貨が発行された。金貨は実質的には廃止され、わずかに5、10ピアストル金貨が発行された。

1916年から1917年の間に、新たに有孔の½ミッリーム青銅貨、1、2、5、10ミッリーム白銅貨、2、5、10、20ピアストル銀貨が発行され続け、1ポンド金貨が再び発行された。1922年から1923年の間に金貨は20、50ピアストル、1、5ポンドの額面のものも発行された。1924年に1ミッリーム硬貨が青銅から白銅へ置き換わり、他の白銅貨は有孔から無孔のものに変更された。1938年に5、10ミッリーム青銅貨が発行され、1944年には六角形の2ピアストル銀貨も発行された。

1954年から1956年の間に1、5、10ミッリームアルミ青銅貨、5、10、20ピアストル銀貨が発行され、銀貨のサイズは大幅に縮小された。1962年に2ミッリームアルミ青銅貨が発行された。1967年に銀貨は廃止され、5、10ピアストル白銅貨が発行された。

1972年に1、5、10ミッリーム硬貨がアルミニウムからアルミ青銅に変更され、1973年には5、10ミッリームが黄銅貨に変更された。1980年に2ピアストルアルミ青銅貨と20ピアストル白銅貨が発行された。 1992年に5、10ピアストル黄銅貨、続いて1993年に有孔の25ピアストル白銅貨が発行された。

2004年に5ピアストル硬貨のサイズが縮小され、2008年には10、25ピアストル硬貨のサイズが縮小された。

2006年6月1日には、年号が2005年の50ピアストル硬貨と1ポンドバイメタル貨が発行された。2007年には50ピアストル硬貨のサイズが縮小された。

*1パラ=1/40ピアストル

紙幣編集

紙幣は25、50ピアストル、1、5、10、20、50、100、200ポンドが発行されている。

1899年にエジプト国立銀行は50ピアストル、1、5、10、50、100ポンド紙幣を発行した。1916年から1917年の間に25ピアストル紙幣が追加され、政府紙幣の5、10ピアストル紙幣も発行された。この政府紙幣は断続的に発行され、現在は財務省によって発行されている。

1961年、エジプト中央銀行が国立銀行から引き継ぎ、1976年に25、50ピアストル、1、5、10、20ポンド紙幣、1978年に100ポンド紙幣、1993年に50ポンド紙幣、2007年に200ポンド紙幣が発行された。[3]

エジプト紙幣はすべて二か国語で表記されており、表にはアラビア語インド数字、裏には英語アラビア数字で表記されている。裏面には古代エジプトのモチーフ(建物、彫像、ヒエログリフ等)、表面にはモスクなどのイスラーム建築がデザインされている。2006年12月、アル=アハラームとアル=アクバールの新聞記事において、200ポンドと500ポンドの紙幣を発行する計画があると述べられていた。2019年現在、200ポンドの紙幣は流通しているが、500ポンドの紙幣を発行する計画はない。[4]

紙幣一覧
画像 額面 主な配色 デザイン
    25ピアストル 紫、ペールブルー アッ=サイーダ・アーイシャ・モスク エジプトの国章
  50ピアストル ブラウン、緑 アズハル・モスク ラムセス2世
    1ポンド ブラウン、オレンジ スルタン・カーイトバーイ・モスク アブシンベル神殿
5ポンド ダークブルー、緑 イブン=トゥールーン・モスク ナイル川とその恵みの表現
10ポンド ブラウン、ピンク アッ=リファーイー・モスク カフラー王の彫像
20ポンド ムハンマド・アリー・モスク セソストリス神殿
50ポンド 赤茶 アブー・ハリバ・モスク エドフ神殿
100ポンド 緑、紫 スルタン・ハサン・モスク スフィンクス
200ポンド バイオレット、ブラウン カニーベイ・アル・ラーマン・モスク 書記座像

脚注編集

  1. ^ “エジプトポンドが大幅安 変動相場移行の混乱懸念”. 日本経済新聞電子版. (2016年11月22日). http://www.nikkei.com/article/DGXKZO09813220S6A121C1ENK001/ 
  2. ^ 「エジプト 変動相場制半年/物価急騰、景気低迷続く」『日経産業新聞』2017年5月23日
  3. ^ “[https://web.archive.org/web/20070927065106/http://www.nachthund.biz/CatalogUpdate/Egypt/EgyptIndex.html STANDARD CATALOG OF WORLD PAPERMONEY UPDATE - EGYPT]”. 2019年7月26日閲覧。
  4. ^ "المركزى": تراجع قيمة الجنيه لن يدفعنا لطرح ورقة نقدية من فئة 500”. 2019年7月26日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集