エンリケ・バティス
メキシコの指揮者 (1942–2025)
エンリケ・バティス・キャンベル(Enrique Bátiz Campbell, 1942年5月4日 - 2025年3月30日)は、メキシコの指揮者。
エンリケ・バティス | |
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![]() エンリケ・バティス | |
基本情報 | |
原語名 | Enrique Bátiz Campbell |
生誕 | 1942年5月4日 |
出身地 |
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死没 | 2025年3月30日(82歳没) |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 | 指揮者 |
人物・来歴
編集メキシコシティ出身。音楽的神童の名声をほしいままにし、5歳でピアニストとして公開演奏を行なった。メキシコ州立交響楽団を1971年に設立、主任指揮者を務める。ヨーロッパでは、1984年以来、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団など、主にイギリスのオーケストラと共演を続け、世界各地のオーケストラへの客演数は400を超え、162枚のアルバムを録音したという。[1]
日本では、「爆演系」指揮者として評価されがちである。しかし、様式的な直感力に鋭く、リズム感や色彩感に恵まれ、とりわけ共演相手がヨーロッパのオーケストラの場合、むしろデリカシーに満ちた雄渾多感な表現力を発揮する。とりわけヨーロッパのロマン派音楽を得意としており、ビゼーの管弦楽曲集やチャイコフスキーの《悲愴交響曲》、ショスタコーヴィチの《交響曲第5番》などが知られている。2017年にパーキンソン病を要因としてメキシコ州立交響楽団を辞任、最晩年はイダルゴ州自治交響楽団の指揮者として2023年より活動していた。
日本では一部のマニアからカルト的人気を得たが、2022年10月をもって東武トレーディングが輸入販売から撤退、一部のワーナーやAlto(Musical Conceptsのライセンス再発シリーズ)などの再発版を除きほぼ廃盤となった。
2025年3月30日に死去。82歳没[2]。
脚注
編集- ^ Hidalgo, Universidad Autónoma del Estado de. “Orquesta Sinfónica de la Universidad Autónoma del Estado de Hidalgo :: OSUAEH” (スペイン語). Universidad Autónoma del Estado de Hidalgo. 2024年12月19日閲覧。
- ^ “Adiós a una figura central de la música clásica mexicana; fallece el director de orquesta Enrique Bátiz” (スペイン語). El Universal (2025年3月30日). 2025年3月31日閲覧。