オッソー・イラティ Ossau Iratyバスク地方からベアルン地方を原産とするフランスのセミ・ハードタイプのチーズである[1]乳を原料とする[2]。フランスのAOC[1]、ヨーロッパのAOPに認定されている。名前のオッソーオッソーの谷スペイン語版から[3]、そしてイラティはバスク地方の森、イラティの森を由来とする[1]

オッソー・イラティ Ossau Iraty
分類 セミ・ハードタイプ
原料 羊乳
原産国 フランス
原産地 ピレネー=アトランティック県
形状 円盤状
重量 2000-5000g(農場で作っている大きなものは7000g以上)[1][2]
脂肪分 50%以上[2]
表皮 さまざま(本文参照)
熟成 2-3ヶ月以上(本文参照)
呼称統制 AOC Ossau-iraty
1980年取得
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原料の乳をとる羊はベアルン地方ではバスコ・ベアルネーズ[2]、バスク地方ではマエーシュ種[2](マネッシュ種[1])。熟成期間は小さいものは2ヶ月、大きいものは3ヶ月以上[2][1]

表皮はベージュ[3]からオレンジがかった黄色から灰色[1]など様々[2]で、味はくせがなく甘味も感じられるとされる[3]

1世紀の詩人がトゥールーズの市場で売っていたと言及しているピレネー産のチーズや16世紀の文献に記載が見られるチーズと、本項のオッソー・イラティの関連性も指摘されている[2]

AOC認定は1980年に受けている[2]

脚注 編集

  1. ^ a b c d e f g 本間, 増井 & 山田 2009, p. 26
  2. ^ a b c d e f g h i 日仏料理協会 2007, p. 90
  3. ^ a b c 本間 2012, p. 100

参考文献 編集

  • 日仏料理協会 編『フランス 食の事典(普及版)』株式会社白水社、2007年。ISBN 978-4-560-09202-6 
  • 本間るみ子; 増井和子; 山田友子 著、文藝春秋 編『チーズ図鑑』 182巻(7版)、株式会社文藝春秋〈文春新書〉、2009年。ISBN 4-16-660182-2 
  • 本間るみ子 著、主婦の友社 編『チーズの選び方 楽しみ方』株式会社主婦の友社、2012年。ISBN 978-4-07-285215-6