オーケ・セニング(Åke Senning、1915年9月14日 - 2000年7月21日)はスウェーデンの外科医である。心房内血流転換手術(セニング手術)(en)で知られる他、初のインプラント心臓ペースメーカの埋め込み手術を行ったことで知られる。

左からセニング、エルムクヴィスト、クラフォード

略歴 編集

ダーラナ地方のレットヴィーク(Rättvik)に獣医師の息子に生まれた。エンジニアになりたかったが、母の勧めで医師の道を選んだ。ウプサラ大学ストックホルム大学で学んだ後、1948年から1956年の間、ストックホルムのSabbatsberg病院で有名な外科医、クラフォード(Clarence Crafoord)のもとで心臓外科医として訓練を受けた。1954年のクラフォードによって行われた人工心肺装置を使った手術の成功に貢献した。1956年からカロリンスカ研究所の病院の実験外科部門を率いた。1967年大血管転位の患者に心房内血流転換手術を行った。1958年10月8日に電子技術者、ルネ・エルムクヴィスト(Rune Elmqvist)と開発したインプラント型心臓ペースメーカの埋め込み手術を行ったが、患者は数時間後に死亡した。

1961年からチューリッヒ大学に新設された大学病院の外科部長となり、1969年スイスにおける最初の心臓移植手術を行った。1985年に引退し、2000年にチューリッヒで没した。

1968年にドイツの科学アカデミーレオポルディーナの会員に選ばれた。1979年にドイツのエルンスト・ユング財団の(Ernst Jung-Preis für Medizin)を受賞した。

参考文献 編集

  • Hubert Steinke: Senning, Åke. In: Historisches Lexikon der Schweiz
  • Hans A. Säuberli: Ake Senning – Pionier der Schweizer Herzchirurgie in Zürich
  • D. A. Cooley: In memoriam. Tribute to Ake Senning, pioneering cardiovascular surgeon. In: Texas Heart Institute journal. Band 27, Nummer 3, 2000, S. 234–235, PMID 11225587, PMC 101071 (freier Volltext).