カシャロット級潜水艦(カシャロットきゅうせんすいかん Cachalot class submarine)は、アメリカ海軍潜水艦の艦級。Vボートの一つ。

カシャロット級潜水艦
USS カシャロット
USS カシャロット
基本情報
艦種 攻撃型潜水艦
命名基準 魚名
建造所
運用者 アメリカ合衆国の旗 アメリカ海軍
建造期間 1931年 - 1934年
就役期間 1933年 - 1945年
計画数 2
建造数 2
前級 ドルフィン
次級 ポーパス級潜水艦
要目
排水量 1,100 トン
水中排水量 1,650 トン
全長 83.52メートル
最大幅 7.34メートル
吃水 4.22メートル
機関方式 ディーゼル×2
主機 ビューロー・オブ・スチーム社製MAN型ダイレクト・ドライブディーゼルエンジン×2基
エレクトリックモーター×2基
推進器 2/2軸
最大速力 水上:17.0 ノット
水中:8.0 ノット
航続距離 水上:6,000 海里/ 水中 : 50 海里
潜航深度 76m
乗員 士官6名、兵員39名 合計45名
兵装
  • 21インチ (53.3mm) 魚雷発射管×6門(艦首4、艦尾2)、魚雷16本
  • 50口径3インチ砲×1基
  • 30口径7.6mm単装砲×1基
同型艦 : 2隻
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概要

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第一次世界大戦第二次世界大戦の間にV-8、V-9の2隻が建造された。本級の2隻はVボートに含められたものの、他の7隻とは異なった形式であった。海軍建造・修理局によって基本設計が行われたが、艦の詳細配置に対しては建造者であるエレクトリック・ボート社が責任を負った。

本級はドイツ海軍Uボートを参考とした二重船殻を採用し、ディーゼル機関のダイレクト・ドライブ、独立した乗組員のスペース、司令塔の周りの大きなスペース(それは第二次世界大戦が始まり3インチ砲が艦前方に配置された際に徹底的に切り詰められた。)を特徴とした。

ロンドン条約を受けドルフィンをさらに縮小し、小型化の限界に挑戦したタイプだが、テストの結果、太平洋での戦いで必要とされる作戦日数75日を実現するには艦型が小さすぎると判断された。

外観は後の「艦隊潜水艦 fleet submarines」に酷似したものの、本級の内部は後の艦とは全く異なるものであった。

関連項目

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