カラー文字(カラーもじ)は、複数ので表現された文字である。絵文字(えもじ)のことを指してカラー絵文字と呼ぶことも多い。[独自研究?]

概要

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ほとんどの自然言語で使われる文字では、文字の字形によってのみ意味を表し、その文字を何かに書くときに使われる色は独立した概念である[注釈 1][注釈 2] 。強調したい部分のみを太字袋文字(白抜き)にしたり、警告の意味で白地に赤色の文字または黄色地に黒色の文字を使ったり、といった装飾表現がなされることはあるが、たとえ文章の途中で文字の色を変えるとしても、基本的に1つの文字ごとに1つの色が使われる。ロゴのように特別にデザインされたものでは1つの文字に複数の色を使うこともあるが、一般的な文書の作成および印刷に使われる書体フォント)は、活版印刷のようなアナログ時代から単色の字形情報のみを管理し、インクの色を変えることによって個々の文字の色を変えるだけである。

コンピュータで使われるデジタルフォントの場合も、通常は字形情報(グリフ)をモノクロあるいはグレースケールのビットマップ画像として保持するビットマップフォント[2]またはベジェ曲線スプライン曲線といった輪郭線の制御点のベクトルデータ[3]として保持するアウトラインフォントであり、文字の色はリッチテキストのような文書データ側でテキストに対する装飾情報のひとつとして管理され、描画時にマスクとして使用される。

日本電波産業会は、ARIB STD B3で文字放送用に文字が定義され、ここで複数の色による文字の定義が規定されたのがデジタルにおけるカラー文字の最初である[4][要出典]

KDDIは、携帯電話の絵文字に複数の色をつけて表現する規格を定義した。これにより絵文字に色をつける機能を搭載した端末が普及し、ほかの複数のキャリア(NTTドコモボーダフォン→SoftBankなど)でも一般化された。[要出典]

一方PCでは、TrueTypeフォントやOpenTypeフォントでは色をつける仕様がないため、色をつけることができなかった(古くFONフォーマットではカラー規格があった)。

Appleは、iOSiPhoneiPad等)やmacOSでカラー絵文字を表現できるようにするために、TrueTypeフォントの内部にPNG形式のビットマップ画像データを埋め込む方法でカラー絵文字を実現した(en:Apple Color Emoji[5][6]。この独自拡張仕様(sbix)はのちにOpenType 1.8の仕様にも取り込まれた[7][8]

マイクロソフトは、複数のグリフにそれぞれ色をつけて重ね合わせる方法(COLR/CPAL)でカラーフォント(カラー絵文字)を実装した。Windows 8.1の時点では「Segoe UI Emoji」フォントが該当する[9][10]。その後、Windows 10 Anniversary Update (バージョン1607、ビルド14393) でSVG方式や埋め込みビットマップ方式(CBDT/CBLCおよびsbix)にも対応した[11]

Firefox OSでは、5つのフォントでカラー絵文字を実装している。GitHubのページの各フォルダから5種のTTFファイルをダウンロードでき、これは絵文字の種類毎に分割されているため、1つのファイルだけではごく一部しか表示できない[12]

W3CMozillaなどでは、SVGをOpenTypeフォントにそのまま入れる方法でカラー文字を実装している[13][14]。Twitter Color Emoji、EmojiOne Color、OpenMoji、GeckoEmojiやSoccerといったフォントがダウンロード可能[15][16][17][18]

woffはカラーフォントに対応しており、Windows 8.1からIE11上でカラーフォントがサポートされた。

脚注

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注釈

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  1. ^ トンパ文字のように色を使って文字の意味を補う(同じ文字でも色によって意味が変わる)文化形態もある[1]
  2. ^ 木や紙にインクや墨汁で文字を書く際、多くは色の顔料が使われてきた。ペトログリフのように、太古の時代は岩石などに象形文字などが彫刻されていたが、これは凹凸による単色で表現されていたといえる。

出典

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