キャラコまたはキャリコ英語: calico)はインド産の平織り綿のこと。丈夫で実用的な布地で、シャツハンカチーフ足袋カバーなどに用いられる[1]

キャラコの染め出し
キャラコ織機
キャラコの足袋

歴史編集

インドは木綿の原産地といわれ、綿布は古くからインドの主要輸出品であり、ヴァスコ・ダ・ガマに始まるヨーロッパ人来航後も変わらなかった。

インド綿布はルネサンス時代にヨーロッパにもたらされたが、その軽さ、手触りの柔らかさ、あたたかさ、染めやすさなどによって爆発的な人気をよび、17世紀以後インドに進出したイギリス東インド会社はこの貿易によって莫大な利潤を得た。カリカット港から輸出された綿布は特に良質で、この積出港の名がなまってキャラコとよばれた。

この綿織物を国内で安く大量に作りたいという動機が、イギリスの発明家ジョン・ケイ飛び杼にはじまる技術革新を促し、産業革命の興起を招くこととなる。しかし、このことはインドの手工業者の職を奪い、腕利きの職人が大量に失業したため、カール・マルクスによって「職工夫の骨でインドの平原が白くなった」と形容されたほどの惨状を呈した。

日本のキャラコ編集

日本でも生産されている。日本で「キャラコ」と呼ぶ場合はインドとは逆に薄手で織り目が細かい糊付けした純白の木綿地を指し、主に足袋ステテコの材料として用いられる。

第二次世界大戦直後、物資の欠乏状態にあった日本では、宝くじの副賞として提供されたこともあった[2]

脚注編集

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注釈編集

出典編集

  1. ^ 百科事典マイペディア「キャラコ」(コトバンク)
  2. ^ 一等十万円、副賞綿生地、戦後初売り出し(昭和20年10月20日 毎日新聞(東京)『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p573 毎日コミュニケーションズ刊 1994年

関連項目編集