キューシート: Cue sheet)は、演劇テレビ番組ラジオ番組で使用されるタイムテーブルを個々に記した物である。

番組用キューシート

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一般的なキューシートは番組の開始から、終了までの構成を単位で記し、これを元に番組の時間割が構成されている。娯楽番組などでは、放送の収録時に配られているが、ニュースなどでは放送時間中に変更を行うことがあり、リアルタイムに変更されることがある。

時刻割り自体がニュースなどになると難しくなるため、近年ではコンピュータ化され随時配られる。当初は現在のようなA4サイズが印刷出来る小型レーザープリンターが普及しておらず、LP用紙大(B4サイズよりちょっと大きめ)の印刷を行う中型のレーザープリンターで印刷されていた。また、これらは大型のコンピュータとも連動しており、番組の切り替えを自動で行うスイッチャーと連動することもある。

VTR用キューシート

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VTR用キューシートとは、録画済みビデオテープに何が入っているのかをテープのタイムコードに沿って書き入れたものである。一般に、素材であれば収録を行った技術会社、中間素材や原版であればポストプロダクションが記入する。キューシートの上部にはタイトル、クライアント名、広告会社名、制作会社名などの欄があり、必要とされる項目に記入する。シートの中段、一番大きいエリアがテープの内容を示す部分である。

内容
59'00''
59'45''
カラーバー
59'45''
59'57''
クレジット
1°00'00''
1°00'30''
wikipedia現る篇 30秒
1°01'00''
1°01'45''
カラーバー
1°01'45''
1°01'57''
クレジット
1°02'00''
1°02'15''
wikipedia現る篇 15秒

° ' ''はHMS、時分秒のことである。

キューシートを見るとカラーバー、クレジット、本編の位置や数がわかる。この例では1エッチ0分0秒から『wikipedia現る篇』というタイトルの本編があってそれが30秒であること、1エッチ2分0秒からまた本編があって今度は15秒であることがわかる。キューシートの下の欄は作業日時、VTR機種や編集室名、スタッフ名などを書く場所である。最後に収録素材、中間素材、完成原版などの区別用シールをキューシートやテープ本体、ビデオテープケースの表紙にわかりやすく貼る。ハンコの場合もある。各放送局、技術会社によって細部は異なる。また、用途によって書式は異なる。音声素材の場合はVTRとはやや異なるが、書いておくべき(伝えるべき)内容は大体同じである。