ギ酸ベンジル

有機化合物

ギ酸ベンジル(ギさんベンジル、: Benzyl formate)はベンジルアルコールギ酸が縮合したエステルである。

ギ酸ベンジル
Benzyl formate[1]
ギ酸ベンジルの分子構造{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 104-57-4
特性
化学式 C8H8O2
モル質量 136.15 g mol−1
外観 無色の液体
匂い 果実香
沸点

201 °C, 474 K, 394 °F

への溶解度 水に不溶
アルコールに可溶
危険性
引火点 94 °C (201 °F; 367 K)
半数致死量 LD50 1400mg/kg<(ラット、経口)
関連する物質
関連する異性体 C8H8O2を参照
関連物質 酢酸ベンジル
クロロギ酸ベンジル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

性質 編集

常温ではジャスミン様のフルーティ・フローラル・グリーン・ハーバル香を持つ無色の液体である。天然にはクランベリーなどに含有する。ジャスミンなどの調合香料に使われるほか、チェリー、アップル、ナッツ、アーモンド、ラズベリー、ストロベリーなどの食品用フレーバーとして2.4~12ppmほど使用される[3]。日本の消防法では危険物第4類第三石油類に該当する[1]

出典 編集

参考文献 編集

  • 合成香料編集委員会『合成香料 化学と商品知識(増補新版)』化学工業日報社、2016年。ISBN 978-4-87326-677-0