グレース・ミラベラGrace Mirabella1929年 - 2021年12月23日[1])は、アメリカ合衆国ファッション関係の編集者雑誌ヴォーグ』の元編集長(1971年-1988年)。雑誌『ミラベラ』創刊者。『ヴォーグ』編集長を務めた70年代から80年代にかけて、それまでの華やかで高級志向の雑誌から、現実生活に即したリアル・ライフなファッション雑誌へと方向転換し、発行部数を飛躍的に伸ばしたことで知られる。

経歴

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イタリア移民の両親のもと、ニュージャージー州ニューアークで生まれる。スキッドモア・カレッジ経済学を専攻し、1950年卒業。小売業界大手メイシーズの管理職トレーニング・プログラムを受けた後、サックス・フィフス・アベニューでセールスプロモーションのアシスタントを務める。1952年コンデナスト・パブリケーションズに入社し、『ヴォーグ』の編集者となった。1963年、伝説的ファッション編集者ダイアナ・ヴリーランドが編集長となった後、彼女の片腕としてアシスタントを長きに渡って務めた。1971年、ヴリーランドに代わる形で編集長に昇格。以後、アナ・ウィンターに代わる1988年までの17年の間、編集長を務めた。1990年ルパート・マードックのもと、自らの名前を冠したファッション雑誌『ミラベラ』を創刊。

著書

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(邦訳されているもの)

  • 『ヴォーグで見たヴォーグ』 実川元子訳(文春文庫)文藝春秋、1997年
  • 『Tiffany&Co.』伊藤延司訳、光琳社出版、1997年

脚注

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