コラディア・コンチネンタル

コラディア・コンチネンタル (Coradia Continental) はアルストム=トランスポールのドイツ法人が製造する、モジュール方式の地域輸送用電車。アルストムが展開する鉄道車両ブランドであるコラディアの1つである。製造社は過去にはアルストム=リンケー=ホフマン=ブシュ (Alstom Linke-Hofmann-Busch、Alstom LHB、所在地はザルツギッター) だった。

コラディア・コンチネンタル
440 524 Donauwörth.JPG
ドナウヴォェルト駅で停車する440形電車
基本情報
運用者 「形式と運用」を参考
製造所 アルストム=トランスポール
製造年 2008年 -
製造数 222編成
主要諸元
編成 3両、4両、5両
軸配置 440.0形: Bo'(Bo)(2)(Bo)Bo'
440.1形: Bo’(Bo)(2)(Bo)Bo’
440.2形: Bo’(Bo)(2)(2)(Bo)Bo’
440.形3: Bo’(2)(Bo)Bo’
440.4形: Bo’(Bo)(Bo)Bo’
軌間 1435 mm (標準軌)
電気方式 15 kV / 16.7 Hz
最高速度 160 km/h
自重 440.0: 140.0 t
440.1: 141 t
440.2: 168 t
440.3: 112.0 t
440.4: 119 t
編成長 「形式と運用」を参考
2920 mm
高さ 4280 mm
床面高さ 730 mm (乗客の空間)、610 mm (出入口)
台車 連接台車・端台車
車輪径 850 mm / 780 mm
編成出力 440.0, 440.1, 440.2, 440.4: 2,000 kW
440.3: 1,500 kW
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開発編集

一軸車輪で運行されるコラディアLILEXの基本概念から完全な低床構造と連接台車がある電動車シリーズの開発概念が生成した。まず北ヨーロッパで気候など地域特性に合うコラデイア・ノルディックのシリーズが開発され、後で中部ヨーロッパで派生形のコラデイア・コンチネンタル電車が導入された。ノルディック電車と違って、コンチネンタル電車の側壁は直線形であり、それでノルディック電車と区別する。2009年から2010年までコンチネンタル電車の試験運転がヴェリム鉄道試験線で行われた[1]

技術的特徴編集

 
二等席の室内空間

車体編集

編成車両は標準モードのフレームから製作されて、駆動制御器は異例的に屋根に装着されている。両先頭車の長さは二つ (窓9列及び窓10列) ある。中間客車にはZ形集電装置、コンプレッサー、蓄電池箱が装着されている。全ての車両には空気調和装置があり、客室内に作動する。440形の場合両端の車両にモーターの冷却装置が分離されているが、1440形の場合冷却機は主変圧器と一緒に統合されている。

編成車両の前頭部は衝突時エネルギーを吸収するのができるはずが、440形の場合、編成車両の長さを短くし、制作費を減るために衝突時の衝撃吸収部分 (crumple zone) が設置されていない。ノルディック電車にある運転席側面出入り口と2番目のPZB用マグネットが抜けている。アギリス(Agilis)、ドイツ鉄道のアウクスブルク路線、マイン=フランケン鉄道所属の車両には電動式踏み版 (Trittstufe) が装着される。扉が開ける前に、踏み版は扉の下から伸びる。

車両の材料は少なくても95 %ほど再活用可能である。

モーターの問題編集

2014年の年末年始アウクスブルク所属車両の駆動モーターに深刻な磨耗が発見され、予定より2年早く電動機が交換された。取り替え部品が不足だったので、2014年11月三つの編成車両が運行から外されねばならなかった[2]2015年2月から全ての車両がモーターの早期交換のため、取り替えが検車場で行われた[3]

車輪の欠陥編集

2016年12月中部ザクセン運輸連合 (Verkehrsverbund Mittelsachsen、VMS) の車両の中、車輪の表面に削りによる欠陥 (Ausbröckelung) が発見され、鉄道会社の中部ドイツ鉄道 (Mitteldeutsche Regiobahn) は別の車両を用意した[4]

派生編集

コラディア・コンチネンタルの長さは様々で、中間客車の数えは三つまでである。441形の場合、駆動軸があるが、841形の車両は駆動軸を持たない付随車である。先頭車の長さには二つの種類がある。

1440形の前頭部はEN 15227規格に従って改良されている。その先頭車両は440形の長い形式の車両より少し短い。

形式と運用編集

ドイツ国内で現在まで注文された電車の運用情報は次の図表に表示されている。

車両番号 編成あたり車両 先頭車 長さ (mm) 主電動機の数量 運用会社 編成車両の数量
440.0 - 441.0 - 441.5 - 440.5
(440.001 - 440.048)
4 短い 70,900 8 ドイツ鉄道
(アウクスブルク、ヴュルツブルク、パッサウ)
48本
440.1 - 441.1 - 441.6 - 440.6
(440.101 - 440.108)
4 長い 74,200 8 アギリス (レーゲンスブルク) 8本
440.2 - 441.2 - 841.2 - 441.7 - 440.7
(440.201 - 440.206)
5 短い 87,000 8 DB (パッサウ) 6本
(440.210 - 440.226) 北西鉄道 (ブレメンSバーン) 17本
440.3 - 441.3 - 440.8
(440.301 - 440.326)
3 短い 54,500 6 DB (ヴュルツブルク) 26本
(440.330 - 440.347) 長い 57,800 北西鉄道 (ブレメンSバーン) 18本
440.4 - 441.9 - 440.9
(440.401 - 440.418)
3 長い 57,800 8 アギリス (レーゲンスブルク) 18本
1440.1 - 1441.1 - 1441.6 - 1440.6 4 改良型 73,300 8 東ニーダーザクセン電鉄 (enno、ニーダーザクセン東部) 24本
ヘッセン地方鉄道 (Hessische Landesbahn、HLB、ライン=マイン運輸連合) 17本
1440.2 - 1441.2 - 1841.2 - 1441.7 - 1440.7 5 改良型 89,700 中部ザクセン運輸連合
(Verkehrsverbund Mittelsachsen、VMS)
16本
1440.3 - 1441.3 - 1440.8 3 改良型 56,900 VMS (中部ザクセンII) 13本
8 DB (ライン=ルールSバーン) 28本
HLB (ライン=マイン運輸連合) 13本

外部リンク編集

脚注編集

  1. ^ ヴェリム試験場のテスト記録
  2. ^ DB Mobility Logistics AG: Fugger-Express: Mehr Platz in stark nachgefragten Zügen. 2014年12月9日
  3. ^ Stefan Krog: Defekte Motoren bremsen Fugger-Express aus. Augsburger Allgemeine Zeitung, (2015年2月5日)。2015年9月8日閲覧。
  4. ^ Eingeschränkter Fahrbetrieb im Ems-Netz dauert an - Mitteldeutsche Regiobahn.