コーラオ族
コーラオ族(中国語:仡佬族、犵狫族(旧表記)、ベトナム語:Người Cờ Lao / 𠊛旗勞、IPA [klau])は、中華人民共和国の少数民族のひとつである。
総人口 | |
---|---|
58.08万人 | |
居住地域 | |
中国 | 57.9万人(2000年) |
ベトナム | 1845人(1999年) |
言語 | |
コーラオ語(仡佬語)、中国語、ミャオ語、彝語、プイ語 | |
宗教 | |
道教、仏教、アニミズム | |
関連する民族 | |
ミャオ族 |
居住地
編集貴州省西北、西南と北部の遵義市の仁懐・道真・務川、安順市の関嶺・平壩、黔西南の普安・貞豊・晴隆、貴陽市の清鎮、畢節地区の黔西・大方・織金・金沙、六盤水市の六枝・水城などの市県、あと、広西隆林各族自治県と雲南省文山チワン族ミャオ族自治州の広楠、馬関、文山、富寧などの県にもいる。
自治県
編集民族郷
編集歴史
編集商代、周代から西漢の頃には百濮、東漢から南北朝期には濮、僚と呼ばれ、隋唐代以降各時代で葛僚、仡佬と民族の名前が変遷している。
言語
編集コーラオ族には固有の言語があるが文字はない。エスノローグ第19版でコーラオ族が話すとされているのはA'ou、Duoluo(White Gelao)、Red Gelao、Hagei(Green Gelao)、Mulao、Qauの六種類のタイ・カダイ語族Kra諸語の言語とBolyuというモン・クメール系の言語であるが、そのほとんどがユネスコの危機言語地図で消滅の危険があると評価されている[1]。現在、コーラオ語を話す人は千人ほどしかいない[要出典]。文献の中にはコーラオ族の言葉は既に失われているとするものも存在する[2]。多数の仡佬族は中国語[2]、ミャオ語、彝語、プイ語[要出典]などを話す。
伝統
編集仡佬族は長い間漢族などの民族と混居しているので、特徴的な習慣はすでにほとんどなくなっている。少なくとも住居は漢民族のものと同様で、民族衣裳も特には無い[2]。
祝日
編集祭日もほとんど漢民族と同様であるが[2]、仡佬族は1年に2回正月を迎える。一つはコーラオ族最大の祝日、春節で通常の旧正月だが、もう一つは仡佬族独特のもので旧暦の3月3日に喂樹という行事が行われる。この行事は仡佬族の古樹崇拝が元になっている。
著名人
編集脚注
編集- ^ Aqaw Gelao、Green Gelao、Mulao、Red Gelao、White Gelao 2016年8月14日閲覧。 但しこのうちAqaw GelaoはA'ou、Green Gelao、Red Gelao、White Gelao、QauのISO 639-3コードを包括しており、Mulaoにはコード欄の記載が為されていない。
- ^ a b c d 市川、市橋(1998:230)
参考文献
編集- 市川捷護、市橋雄二『中国55の少数民族を訪ねて』白水社、1998年。ISBN 4-560-03031-6
外部リンク
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