コーラルトードフィッシュ

コーラルトードフィッシュ (学名:Sanopus splendidus) は、ガマアンコウ目ガマアンコウ科の一種。

コーラルトードフィッシュ
保全状況評価[1]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 側棘鰭上目 Paracanthopterygii
: ガマアンコウ目 Batrachoidiformes
: ガマアンコウ科 Batrachoididae
: Sanopus
: S.splendidus
学名
Sanopus splendidus
Collette, Starck & P. C. Phillips, 1974
英名
splendid toadfish
coral toadfish

分布・生態 編集

カリブ海に分布する。かつてはコスメル近海固有種と考えられていたが、現在はホンジュラスからカンクンにかけ発見されている[2]

水深10-15mの岩場やサンゴ礁に生息する[2]。夜行性であり、昼間は岩の間やサンゴの下に隠れている。巣穴は傾斜のある砂地に多く、巣穴から出ることは珍しい[2]。大きな口で小魚ゴカイなどを捕まえて食べる[2]浮き袋を使って鳴き声を出すことができ、この鳴き声はオスメスの気を引く歌として使われ、1匹ごとに歌声は異なる[3]。1匹が歌い出すと他の個体も一斉に歌い出し、大合唱になる。

形態 編集

最大24cm[2]。体はやや細長く、頭部は扁平で大きく、眼は上方にある[4]。歯は小さく、鋭い。

は縁が黄色く、腹鰭は全体が黄色。背鰭は2基あり、合計で3棘29-31軟条から成る。胸鰭は頭部の後ろにあり、丸く大きい。腹鰭は頭部の下にあり、小さく尖っている。尾鰭は丸形で、小さい。

体色は濃い灰色で、白い模様が入り、頭部は縞模様、体側面は不規則な斑模様である。鰭にも網目模様が入る。下顎には髭があり、枝分かれしている[4]

脚注 編集

  1. ^ Collette, B.; Aiken, K.A.; Polanco Fernandez, A. (2015). Sanopus splendidus. IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T19899A16643913. doi:10.2305/IUCN.UK.2015-4.RLTS.T19899A16643913.en. https://www.iucnredlist.org/species/19899/16643913 2023年11月14日閲覧。. 
  2. ^ a b c d e Sanopus splendidus”. Fishbase. 2023年11月14日閲覧。
  3. ^ Splendid Toadfish (Sanopus splendidus)”. Better Know a Fish!. 2023年11月14日閲覧。
  4. ^ a b Species: Sanopus splendidus, Splendid Toadfish”. Smisonian tropical research institute. 2023年11月14日閲覧。

参考文献 編集

  • 角川の集める図鑑GET!魚

関連項目 編集