コールサック

みなみじゅうじ座付近に見える暗黒星雲
コールサック星雲から転送)

コールサックCaldwell 99)は、みなみじゅうじ座付近に見ることができる、全天で最も目立つ暗黒星雲[3]天の川を背景として肉眼でもシルエットを確認することができる。

コールサック[1]
Coalsack[2]
コールサック
コールサック
仮符号・別名 石炭袋[1]Caldwell 99
星座 みなみじゅうじ座
分類 暗黒星雲[2]
位置
元期:J2000.0[2]
赤経 (RA, α) 12h 31m 19s[2]
赤緯 (Dec, δ) -63° 44' 36"[2]
距離 600光年
Template (ノート 解説) ■Project

概要 編集

コールサックの見た目の大きさはおよそ7度×5度で、一部はケンタウルス座はえ座に重なる。南半球では有史以前より知られていたが、初めて観測されたのは1499年ビセンテ・ヤーニェス・ピンソンによってである。アメリゴ・ヴェスプッチにより "il Canopo fosco" と名付けられ、またマゼラン雲と対比して "Macula Magellani" (「マゼランの斑点」の意)あるいは "Black Magellanic Cloud" (「黒マゼラン雲」の意)とも呼ばれた。

1970年、K. Mattila は、コールサックが完全に真っ黒ではなく、星雲が覆っている星の光を反射し、周りの天の川に比べ10%程度の強さで光を放っていることを証明した。

コールサックはニュージェネラルカタログに掲載されていない。

コールサックを扱った作品 編集

出典 編集

  1. ^ a b アルマ望遠鏡 国立天文台 アルマ建設現場の風景 その2
  2. ^ a b c d e SIMBAD Astronomical Database”. Results for Coalsack. 2012年5月4日閲覧。
  3. ^ 世界大百科事典 第2版の解説”. コトバンク. 2018年2月10日閲覧。