ゴマダラシジミ属Phengaris)は、シジミチョウ科のひとつである[1]ゴマシジミ属 Maculinea[4]は本属のシノニムとされており[2][5]、本属の和名としてゴマシジミ属を採用する場合もある[3]

ゴマダラシジミ属 Phengaris
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: 鱗翅目 Lepidoptera
: シジミチョウ科 Lycaenidae
亜科 : ヒメシジミ亜科 Polyommatinae
: ヒメシジミ族 Polyommatini
: ゴマダラシジミ属 Phengaris[1]
学名
Phengaris Doherty, 1891[2]
シノニム
和名
ゴマダラシジミ属[1]

ゴマシジミ属[3]

分類と命名 編集

本属 Phengaris とゴマシジミ属 Maculinea はごく近縁な分類群であり、近年の研究は両属をひとつの属に統合する結果を示している[2][5]

ふたつの属名をシノニムとする場合、より古い学名優先権をもつため、通常は Phengaris Doherty, 1891有効名英語: valid nameとなる。一方で、ゴマシジミ属 Maculinea進化生態学保全生態学の分野において長く注目されてきた分類群であるため、Maculinea Van Eecke, 1915 優先権を与えるよう求める研究者もおり[6]、現在、本属にかんしては命名上の混乱が生じている[7]。この問題にかんしては、 Ugelvig et al. (2011) が、より確実な研究結果が得られるまで命名にかんする議論を保留することを提案している[7]

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オオゴマシジミ
(Maculinea arionides)

FRIC et al. (2007) は以下の11種を本属に認めているが、分類学的に問題のある種もある[2]

Phengaris Doherty, 1891 sensu lato

2010年には Phengaris sensu stricto に属する種として Phengaris xiushani新種記載されている[8]

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ a b c 複数種を含む可能性がある[2]

出典 編集

参考文献 編集

和文 編集

英文 編集

外部リンク 編集