サイモン・ベケットSimon Beckett1960年4月20日 - )は、イギリスジャーナリスト作家イングランド中部のシェフィールド出身、在住[1]。代表作「法人類学者デイヴィッド・ハンター」シリーズは、世界中で1200万部が発行されており、特にドイツスカンディナヴィアでは大きな成功を収めている。

サイモン・ベケット
Simon Beckett
誕生 (1960-04-20) 1960年4月20日(64歳)
イギリスの旗 イングランドシェフィールド
職業 ジャーナリスト、小説家
言語 英語
国籍 イギリスの旗 イギリス
活動期間 1994年 -
ジャンル ミステリ
代表作 法人類学者デイヴィッド・ハンター シリーズ
配偶者 あり[1]
公式サイト www.simonbeckett.com
ウィキポータル 文学
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経歴 編集

1960年4月20日イングランド中部の工業都市シェフィールドの労働階級の家庭に生まれる[2]。大学院で英文学の学位を取得した後、スペインで教鞭を取るかたわら、バンド活動をし、やがてフリーランスジャーナリストとなった[1]。『タイムズ』『インデペンデント日曜版』『デイリー・テレグラフ』『オブザーバー』などに記事を書いた。1994年"Fine Lines" を含む何作かの小説を書いた後、2006年、デイヴィッド・ハンターシリーズの第1作『法人類学者デイヴィッド・ハンター』(原題:The chemistry of death )を上梓する。同作はゴールド・ダガー賞にノミネートされた。シリーズの刊行は、『骨の刻印』(原題:Written in Bone 、2007年8月)、『骨と翅』(原題:Whispers of the Dead 、2009年1月)、"The Calling of the Grave" (2010年)と続き、世界中で数百万部以上が売れており、特にドイツとスカンディナヴィアで人気が高い[1][3][4]

デイヴィッド・ハンターシリーズを書くきっかけとなったのが、『デイリー・テレグラフ』の記事執筆のリサーチのために、2002年テキサス州ボディーファーム(正式名称:テネシー大学人類学研究所、法人類学者ビル・バス博士の提唱で創設された、いわゆる死体農場)を訪れたことだった。本物の腐乱死体を含む犯罪の痕跡を見て、いつどこでどのように亡くなったのかを科学で確認する工程を目の当たりにしたことでインスパイアされ、主人公のキャラクターを、彼自身の言葉で言えば「傷付きやすく」「人間味がある」法人類学の権威にしようと決めた[2][1]

作品リスト 編集

法人類学者デイヴィッド・ハンター シリーズ 編集

# 邦題 原題 刊行年
 
刊行年月
 
訳者 出版社
1 法人類学者デイヴィッド・ハンター The Chemistry of Death 2006年 2009年2月 坂本あおい ヴィレッジブックス
2 骨の刻印 Written in Bone 2007年 2012年3月
3 骨と翅(はね) Whispers of the Dead 2009年 2014年2月
4 The Calling of the Grave 2010年

その他 編集

邦題 原題 刊行年
 
刊行年月
 
訳者 出版社
Fine Lines 1994年
Animals 1995年
Where There's Smoke 1997年
Owning Jacob 1998年
出口のない農場 Stone Bruises 2014年 2015年7月 坂本あおい 早川書房

出典 編集

  1. ^ a b c d e Simon Beckett Official Homepage: About the Author”. 2012年9月10日閲覧。
  2. ^ a b Interview with author Simon Beckett”. リーダーズ・ダイジェスト ニュージーランド. 2012年9月17日閲覧。
  3. ^ Simon Beckett (2012年2月9日). “The bestselling author no one in Britain knows”. ガーディアン. 2012年12月5日閲覧。
  4. ^ Simon Beckett Official Homepage: Intro”. 2012年12月5日閲覧。

外部リンク 編集