コータン語(コータンご、: Khotanese )は、中期イラン語群に属する言語である。古代仏教王国のホータン王国で使用されていた言語である。ホータン語ホータン・サカ語とも称する。

コータン語
話される国 ホータン王国
地域 タリム盆地
民族 サカ
消滅時期 11世紀
言語系統
表記体系 ブラーフミー文字カローシュティー文字
言語コード
ISO 639-2 kho
ISO 639-3 kho
Linguist List kho
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概要 編集

コータン語はホータン地域および敦煌から発見された大量の文献によって知られる[1]。これらは主に仏教関係の文献で、時代は5世紀から10世紀にわたる。

コータン語はブラーフミー文字の一種で書かれるが、文字の音価は完全には判明していない。コータン語の文字で漢字音を記した資料がある[2]

コータン語に近い言語としては、トゥムシュク近くで発見されたわずかな断簡から知られる「トゥムシュク・サカ語」がある。

脚注 編集

  1. ^ Maggi, Mauro (2008). Khotan iv. Khotanese Literature. Encyclopaedia Iranica. http://www.iranicaonline.org/articles/khotanese-literature 
  2. ^ 水谷真成「Brāhmī 文字転写『羅什訳金剛経』の漢字音」『中国語史研究』三省堂、1994年、356-390頁。ISBN 4385355185 

参考文献 編集

関連項目 編集

外部リンク 編集