サム・レイク
Sami Antero Järvi[1](サミ・アンテロ・ヤルヴィ、1970年~)、アーティスト名「サム・レイク」(Sam Lake、本名の「Järvi」はフィンランド語で湖(レイク)の意)は、フィンランドのライター・俳優。レイクはレメディー・エンターテインメントのクリエイティブ・ディレクターであり、人気ゲームシリーズ『Max Payne』と『Alan Wake』での彼の執筆(と容姿)で知られている。
サム・レイク Sam Lake | |
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ドイツのケルンで開催されたGamescomに参加したサム・レイク(2014年) | |
生誕 |
Sami Antero Järvi 1970年7月18日(54歳) フィンランド |
教育 | ヘルシンキ大学 |
職業 | ライター、俳優 |
雇用者 | レメディー・エンターテインメント (クリエイティブ・ディレクター) |
代表経歴 | 『Max Payne』『Alan Wake』 |
キャリア
編集レイクは1995年頃にヘルシンキ大学で英文学を学んだ。彼は、レメディー・エンターテインメントの初期メンバーの1人で長年の友人Petri Järvilehtoを通じてコンピュータゲームを紹介された。当時、処女作『Death Rally』を開発していたレメディーはゲーム用のテキストを必要としており、Järvilehtoはレメディーの執筆における数少ない知り合いの1人であるレイクに協力を依頼した。レイクはそのオファーを受け入れ、それ以来レメディーに残っている[2]。
Max Payne
編集レイクは『Max Payne』の開発でいくつかの役割を果たした。彼はゲームのストーリーと脚本を書き、デザインレベルを支援した。ゲームの予算の関係でレメディーは俳優を雇えなかったため、レイクはその他のレメディーのプログラマー、アーティスト、スタッフとともにそれらの役割を果たした。レイクは主人公マックス・ペインのフェイスモデルになり、彼の母親にもゲームの主な敵役ニコール・ホーンを演じさせた[3][4]。
続編の『Max Payne 2: The Fall of Max Payne』は、予算の拡大により、レイクは執筆に専念できるようになった。ゲームの脚本は、一部の映画脚本の約4倍の長さになった[5]。続編では、予算の増加によりチームはグラフィックノベルのカットシーンのモデルとなるプロの俳優を雇うことができ、その後、レイクは俳優のティモシー・ギブスと交代した[6]。しかし、プレイヤーがゲーム中にテレビの番組を見てみると、『Address Unknown』のJohn Mirraや『Lords and Ladies』の「Lord Valentine」と「Mama」、最後に『Dick Justice』の「Dick Justice」など、テレビ番組やビルボードでのMax Payneのメタにおける様々なキャラクターのモデルであることがわかる。キャラクターを彼の昔の顔に戻すための非公式MODもある[7]。
ゲーム内の様々な場面で登場し、ゲームキャラクターがよく歌うエンディングテーマ曲『Late Goodbye』は、レイクの詩が基になっている[8]。本曲はフィンランドのオルタナティブ・ロックバンドグループ「Poets of the Fall」が作曲した。
マフィアのボスのヴィニー・ゴグニッティは、マックス・ペインのゲーム内漫画シリーズの作者であるキャプテン・ベースボールバット・ボーイは、サミー・ウォルターズ(Sammy Waters)という名の男であると発言しており、この名前はサム・レイクの名前遊びである[9]。
2008年に公開された映画『マックス・ペイン』では、サム・レイクも執筆に協力しているが[10]、手掛けたのは主にキャラクターの背景であった。
Alan Wake
編集レイクは数々の賞を受賞した2010年のサイコロジカルアクションスリラー『Alan Wake』のメインライターであり[11]、同作のキャラクターやストーリーは批評家から好意的評価を受けた。
レイクは、彼自身が架空のゲーム内トークショーに主人公と一緒にゲストとしてカメオ出演している。インタビューが終わると、トークショーの司会はレイクに「顔を作る」ように頼み、レイクは初代Max Payneゲームの悪名高い「マックス・ペイン」の容姿を真似する[12]。
ゲームはまた、プレイヤーが読むことができる主人公の小説『The Sudden Stop』の数ページにレイクの以前の作品Max payneへの言及が含まれている[13]。小説を開くと、マックス・ペインの声を担当したジェームズ・マッカフリーがページの文章を朗読し、問題を抱えたキャラクターの殺された妻と赤ちゃん、そして彼の鎮痛剤の乱用などの以前のゲームへの明確な言及をしている。
作品
編集年 | 作品 | 役割 |
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1996 | Death Rally | 執筆 |
2001 | Max Payne | ストーリーと脚本、グラフィックノベルモデル |
2003 | Max Payne 2: The Fall of Max Payne | ライター |
2010 | Alan Wake | コンセプトデザイン、ストーリー、脚本 |
2012 | Alan Wake's American Nightmare | クリエイティブ・ディレクター、ライター |
2016 | Quantum Break | クリエイティブ・ディレクター兼エグゼクティブ・プロデューサー |
2019 | Control | コンセプトとライター |
2023 | Alan Wake II | ディレクター、クリエイティブ・ディレクター、脚本、アレックス・ケイシー(演・モデル) |
脚注
編集- ^ https://www.remedygames.com/investors/shares-and-shareholders/
- ^ Machkovech (May 14, 2020). “War Stories: Alan Wake’s transformation emerged from a two-month “sauna””. Ars Technica. May 14, 2020閲覧。
- ^ Neogamer. “Behind the Scenes - Max Payne”. YouTube. 6 January 2020閲覧。
- ^ GameSpot. “Remedy talks Max Payne 1 and 2”. YouTube. 6 January 2020閲覧。
- ^ “Max's Pain”. IGN (19 September 2003). 22 December 2008閲覧。
- ^ “The Making of Max Payne”. Edge (2 November 2008). 22 December 2008閲覧。
- ^ GameSpot:Video Games PC Xbox 360 PS3 Wii PSP DS PS2 PlayStation 2 GameCube GBA PlayStation 3
- ^ “The story behind Late Goodbye, the song that defined Max Payne 2”. PC Gamer (2018年8月21日). 2020年6月24日閲覧。
- ^ “Max Payne 2: The Fall of Max Payne (Video Game 2003) - Trivia - IMDb”. IMDb. 2020年6月24日閲覧。
- ^ “Max Payne (2008)”. IMDb. 2020年6月24日閲覧。
- ^ Stuart (2010年4月30日). “Alan Wake writer Sam Lake on the creative process. Part one”. The Guardian. 2020年6月24日閲覧。
- ^ “Alan Wake - Harry Garrett Show Teaser”. Youtube. Remedy Entertainment Oyj (2010年3月30日). 2020年6月24日閲覧。
- ^ “Easter Eggs and Secrets - Alan Wake Wiki Guide - IGN”. IGN (2017年5月13日). 2020年6月24日閲覧。
外部リンク
編集- サム・レイク - IMDb
- 『Payne&Redemption』 – サム・レイクの作品を原作とする自主制作映画
- Alan Wakeについてのインタビューを受けるサム・レイク