サリー郡 (ノースカロライナ州)
サリー郡(サリーぐん、英: Surry County)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州の北西部に位置する郡である。2010年国勢調査での人口は73,673人であり、2000年の71,219人から3.4%増加した[1]。郡庁所在地はドブソン町(人口1,586人[2])であり、同郡で人口最大の都市はマウントエアリー市(人口10,388人[3])である。
ノースカロライナ州サリー郡 | |
---|---|
設立 | 1771年 |
郡庁所在地 | ドブソン |
面積 - 総面積 - 陸 - 水 |
1,393 km2 (538 mi2) 1,391 km2 (537 mi2) 3 km2 (1 mi2), 0.24% |
人口 - (2010年) - 密度 |
73,673人 53人/km2 (137人/mi2) |
標準時 | 東部: UTC-5/-4 |
ウェブサイト | www |
歴史
編集サリー郡は1771年にローワン郡から分離して設立された。郡名は1765年から1771年までノースカロライナ植民地総督を務めたウィリアム・トライアンの生誕地、イングランドのサリー(Surrey)から採られた。
1777年、サリー郡とワシントン地区(現在のテネシー州ワシントン郡)の一部を合わせてウィルクス郡が設立された。最初の恒久的郡庁舎は1779年にリッチモンドに建てられた。そこは現在フォーサイス郡ドナハ近くのオールドリッチモンド郡区となっている。1789年にサリー郡東部がストークス郡となり、リッチモンドはどちらの郡にとっても使いにくいものとなった。1790年、郡庁所在地はロックフォードに移され、半世紀以上はそのままだった。1850年、残っていた郡域のヤドキン川より南側がヤドキン郡となった。1853年にドブソンの町が設立され、新しい郡庁所在地になった。
郡政府
編集サリー郡は地域自治体の委員会であるノースウェスト・ピードモント自治体委員会のメンバーである。
地理
編集アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は538平方マイル (1,393 km2)であり、このうち陸地537平方マイル (1,391 km2)、水域は1平方マイル (2.6 km2)で水域率は0.24%である[4]。
郡全体がピードモント・トライアド大都市圏にあると見なされている。サリー郡はヤドキン・バレー・ワイン生産地域に含まれている。ここで栽培されるブドウから生産されるワインは、そのラベルにヤドキン・バレーの呼称を使用できる。
郡区
編集サリー郡は15の郡区に分割されている。
- ブライアン
- ドブソン
- エルドラ
- エルキン
- フランクリン
- ロングヒル
- マーシュ
- マウントエアリー
- パイロット
- ロックフォード
- ショールズ
- サイローム
- サウスウェストフィールド
- スチュワーツクリーク
- ウェストフィールド
交通
編集空港
編集商業航空便はグリーンズボロのピードモント・トライアド国際空港、およびシャーロットのシャーロット・ダグラス国際空港から利用できる。さらに郡内には下記の小型機用の小さな公営飛行場が2つある。
- エルキン市民空港
- マウントエアリー・サリー郡空港
主要高規格道路
編集
隣接する郡編集
国立保護地域編集
山編集サリー郡は州の中央、ピードモント台地と、西部アパラチア山脈の双方に位置している。東側3分の2がピードモント台地にあり、穏やかにうねる丘陵と谷がある。郡内のピードモント台地にはソーラタウン山地の小部分も入っており、その西端にあたる。郡の西側3分の1はブルーリッジ山脈の中にあり、西の地平線はその山の稜線である。山の峠(地元ではギャップと呼ぶ)が時として強風を生み、峠を通る自動車や18輪トラックであっても脱輪させることがある。その結果、アメリカ国立気象局が強風警報を発令することも希ではない。郡内最高地点はブルーリッジ山脈のフィッシャー峰であり、標高は3,570フィート (1,088 m) である。最も良く知られている山は残丘であるパイロット山であり、州のランドマークになっている。周辺部より2,421フィート (738 m) 立ち上がっており、数マイル離れても見ることができる。 もう1つ郡内の著名な山は郡北西隅にあるカンバーランドノブであり、ブルーリッジ・パークウェイ建設の開始点となった。以下の表は郡内にある著名な山である。 河川編集郡内には多くのクリークや小川があるが、アララト、フィッシャー、ミッチェルという3つの大きな川がある。3つ共に南に流れ郡の南境となるヤドキン川に合流する。ヤドキン川はピーディー川の北側支流であり、ピーディー川はサウスカロライナ州ジョージタウン近くで大西洋に注ぐ。 人口動態編集
都市と町編集未編入の町編集サリー郡は広さが538平方マイル (1,390 km2) あるが、法人化自治体は4つしかなく、郡域の大半は田園のままである。ノースカロライナ州の田園部の大半と同様に、多くの未編入の集落が存在し、様々な名前を持っている。これらの場所は教会、学校、郵便局など集落共通の人が集まる場所を中心に町ができ、大半が農業の社会の必要性に合わせて発展している。 アメリカ合衆国地名情報システムには68の地名が登録されている。そのうち4つは法人化自治体であり、7つは歴史的な地名である。残りの57のうち、3つは現存する市や町に併合されてきた。エルキンバレーとノースエルキンは昔からエルキンの町の一部であり、マウントエアリー市は市の外に残っているホリービューフォレスト・ハイランドパークの残りの併合を2007年夏に完成させた[5]。さらにジェンキンスタウンとブレビンスストアが地図に載ることが多いが、地名情報システムに公式に記載されてはいない。
教育編集サリー郡には3つの教育学区がある。サリー郡、マウントエアリー市、エルキン市の各学区である。 サリー郡教育学区には高校4校、中学校4校、小学校11校がある。マウントエアリー市教育学区には高校1校、中学校2校、小学校1校がある。エルキン市教育学区には小中高校各1校がある[6]。 高等教育機関編集サリー・コミュニティカレッジはノースカロライナ・コミュニティカレッジ・システムに属し、郡唯一の高等教育機関である。 メディア編集サリー郡では3つの地方紙が発行されている。「ザ・マウントエアリー・ニューズ」、パイロットマウンテンの「ザ・パイロット」、エルキンの「ザ・トリビューン」である。さらに規模の大きい日刊紙「ウィンストン・セーラム・ジャーナル」が郡内のニュースや行事をカバーしている。マウントエアリーの「ザ・メッセンジャー」は2011年に廃刊した。 郡内にはFMラジオ局が1つだけある。AMラジオはマウントエアリーに3局ある。テレビ局は無い。サリー郡はピードモント・トライアドのラジオとテレビの市場に入っている。またシャーロットの放送も受信できる。 脚注編集
外部リンク編集 |