サワノキ[3][4]マライサオ[4](SAWO、学名: Manilkara kauki)は、アカテツ科植物の一種である。インドシナ半島カンボジアミャンマータイおよびベトナム)からインドネシアマレーシアおよびパプアニューギニアオーストラリアの北クィーンズランドで自生する。木材業界ではサオの呼称での流通が見られる[5]が、1942年に刊行された書籍では「サオ材」の名でサワノキとは全くの別種であるフタバガキ科Hopea odorata(通称: タキアン[6]タイ語: ตะเคียน takhian)への言及がなされている[7]

サワノキ
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク上群 superasterids
階級なし : キク類 asterids
: ツツジ目 Ericales
: アカテツ科 Sapotaceae
: マニルカラ属 Manilkara
: サワノキ M. kauki
学名
Manilkara kauki (L.) Dubard 1915[1]
シノニム
  • Mimusops hookeri A. DC.
  • Mimusops kauki L. [2]
和名
サワノキ、マライサオ

果実はオレンジ色で長さ2.5-3.5センチメートル、表皮が滑らかで多汁、甘酸っぱく美味、香気は少なく、種子が1-6個ある[4]のような味で現地で伝統的に親しまれ、島から島へ採取するため旅をすることもある[要出典]

木材としては赤い材で木理が美しく比重は1.03、非常に堅く耐久性も高い[4]建材家具彫刻[4]食器[5]などに利用される。

森林再生目的のため[要出典]、同じアカテツ科のサポジラ矮生台木に利用される[4]

葉は除草剤の材料になる[要出典]

脚注

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  1. ^ Manilkara kauki (L.) Dubard Tropics
  2. ^ Manilkara kauki (L.) Dubard(シノニム) Tropics
  3. ^ コーナー, E. J . H.渡辺, 清彦『図説熱帯植物集成』廣川書店、1969年、609頁。 
  4. ^ a b c d e f 熱帯植物研究会 編『熱帯植物要覧』(第4版)養賢堂、1996年、388頁。ISBN 4-924395-03-X 
  5. ^ a b 材種紹介 - 有限会社籐芸 2019年5月20日閲覧。
  6. ^ コリン・リズデイルスペイン語版、ジョン・ホワイト、キャロル・アッシャー 著、杉山明子、清水晶子 訳『知の遊びコレクション 樹木』新樹社、2007年、282頁。ISBN 978-4-7875-8556-1(原書: Eyewitness Companion Trees, Dorling Kindersley, London, 2005.)
  7. ^ 農林省南方資源調査室 編纂『仏印の農林資源』週刊産業社、1942年、212-3・218頁。

関連項目

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