セントジョヴァイト (St.Jovite) は、父プレザントコロニー (Pleasant Colony) と母ノーザンサンセット (Northern Sunset) [2]の間に生まれた黒鹿毛サラブレッド。1992年、アイリッシュダービーで従来のレコードを約3秒縮めて12馬身差の圧勝、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスでも6馬身差の快勝を見せた。

セントジョヴァイト
ヴァージニア・クラフト・パイソンの勝負服
欧字表記 St.Jovite
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 1989年3月11日
死没 2016年1月9日 [1]
Pleasant Colony
Northern Sunset
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Virginia Kraft Payson
馬主 Virginia Kraft Payson
調教師 Jim S.Bolger(アイルランド
競走成績
生涯成績 11戦6勝
獲得賞金 807,162ポンド
620,000フラン
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なお、名前の由来はカナダケベック州の地名によるが、フランス語読みでは「サンジョヴィート」という。「セントジョヴァイト」は英語読みである。

戦績 編集

2歳時は3戦3勝でアイルランドの2歳チャンピオンになり[2]フランスグランクリテリウムにも出走するが、アラジの前に4着と敗れる。

3歳になり、ダービートライアルステークスを楽勝してエプソムダービーに臨むも、調教中に軽度の怪我をしたことが原因か、のちのちライバルとなっていくドクターデヴィアスの2馬身差2着に敗れた。しかしながら続くアイリッシュダービーでは従来のレコードタイムを3秒も縮めるレコードタイムを記録し、2着ドクターデヴィアスに12馬身差を付け圧勝。12馬身差は20世紀の欧州主要クラシックで記録したものとしては最大の着差であった。続くキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスでも1番人気に応えて6馬身差で勝利した。

次に出走したアイリッシュチャンピオンステークスでは直線でドクターデヴィアスと競り合った末に短頭差2着に敗れ、凱旋門賞でもスボーティカの4着に敗れる。その後はアメリカ合衆国で出走する予定もあったらしいが、屈腱炎を発症し引退した。

引退後の1993年からアメリカケンタッキー州レキシントンにあるペイソンスタッドで種牡馬となり[2]、2006年から2014年までアイルランドのグリーンツリースタッドで供用された[2]。種牡馬としてはステークス勝ち馬が8頭(1.3%)、G1馬は1998年にサンフアンカピストラーノインビテーショナルハンデキャップを勝ったAmerique[2]のみと、期待に応えられなかった。

2016年、功労馬として繋養されていたBaysax Manor Studにて老衰からの衰弱が酷く、安楽死された[1]

競走成績 編集

  • 1991年(4戦3勝)
    • 1着 - アングルシーステークス (G3) 、アイルランドフューチュリティステークス (G3)
  • 1992年(7戦3勝)
    • 1着 - アイリッシュダービー (G1) 、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス (G1) 、ダービートライアル (G3)
    • 2着 - エプソムダービー (G1) 、アイリッシュチャンピオンステークス (G1)

血統表 編集

セントジョヴァイト血統リボー系 / Nearco5×5=6.25%〈母内〉) (血統表の出典)

Pleasant Colony
1978 黒鹿毛
父の父
His Majesty
1968 鹿毛
Ribot Tenerani
Romanella
Flower Bowl Alibhai
Flower Bed
父の母
Sun Colony
1968 鹿毛
Sunrise Flight Double Jay
Misty Morn
Colonia Cockrullah
Nalga

Northern Sunset
1977 鹿毛
Northfields
1968 栗毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Little Hut Occupy
Savage Beauty
母の母
Moss Greine
1964 鹿毛
Ballymoss Mossborough
Indian Call
Blaith Na Greine Straight Deal
Carpet Slipper F-No.5-h


脚注 編集

  1. ^ a b Top European Horse St. Jovite Dies at Age 27”. Blood-Horse. 2016年1月16日閲覧。
  2. ^ a b c d e NEWS「Longtime Kentucky stallion St. Jovite to stand in Ireland」” (英語). Thoroughbred Times (2006年1月27日). 2012年10月11日閲覧。

外部リンク 編集