シクロバルビタール
シクロバルビタール[1](Cyclobarbital)は、バルビツール酸誘導体である睡眠薬である[2]。服用後約30分で効果が現れるが、持続時間は短い[3]。
IUPAC命名法による物質名 | |
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臨床データ | |
Drugs.com |
国別販売名(英語) International Drug Names |
法的規制 |
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薬物動態データ | |
代謝 | Hepatic |
排泄 | Renal |
データベースID | |
CAS番号 |
52-31-3 143-76-0 |
ATCコード | N05CA10 (WHO) |
PubChem | CID: 5838 |
ChemSpider | 5632 |
UNII | 0M8A98AD9H |
KEGG | D07323 |
ChEMBL | CHEMBL268164 |
化学的データ | |
化学式 | C12H16N2O3 |
分子量 | 236.27 g·mol−1 |
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日本ではカルシウム塩が「アドルム」の商品名で1946(昭和21)年に塩野義製薬より発売された[4]:37。1948年に「平和の眠り」というキャッチフレーズで新聞広告まで打たれたが[5]、実際にはこれを大量に用いた(いわゆるオーバードーズ)自殺者が多発し[6]、1973(昭和48)年に販売中止となった[5][6]。
ロシアでは不眠症の治療薬としてジアゼパムとの合剤(シクロバルビタール100mg+ジアゼパム10mg)として販売されていたが、2019年に販売中止となった。
参考資料
編集- ^ “KEGG DRUG: シクロバルビタール”. www.genome.jp. 2021年9月12日閲覧。
- ^ “Pharmacokinetics and relative bioavailability of cyclobarbital calcium in man after oral administration”. European Journal of Clinical Pharmacology 09 (5–6): 443–50. (March 1976). doi:10.1007/bf00606563. PMID 989475.
- ^ 日本国語大辞典, 百科事典マイペディア,精選版. “アドルムとは”. コトバンク. 2021年9月12日閲覧。
- ^ 瀧澤透、反町吉秀 (2019). “日本における1950-60年代の催眠剤による自殺とアクセス制限の関連(第2報)自殺手段として用いられたブロムワレリル尿素系催眠剤について”. 日本セーフティプロモーション学会誌 12 (1): 35-40 .
- ^ a b “今日は何の日(日別) - 今日は何の日 3月17日 - ビジネスマガジン|WizBiz(ウィズビズ)”. wizbiz.jp. 2021年9月12日閲覧。
- ^ a b “アドルム禍”. クール・スーサン(音楽 芸術 医学 人生 歴史) (2015年10月20日). 2021年9月12日閲覧。