ショットキー型比熱[1][2]とは、統計力学2準位原子系を考察して得られる、比熱の温度変化を表すモデルである。比熱がある温度においてピーク値をとる特徴がある。

このモデルでは比熱 C は、原子の数 N、および2つの準位のエネルギー差の半分 ε0 で無次元化された温度 x := kBT / ε0 を用いて

で表される。この Cx = 0.83[3]最大値をとり、x → 0, ∞C → 0 となる。

名称はヴァルター・ショットキーにちなむ。

脚注 編集

  1. ^ 和達三樹; 十河清,出口哲夫『ゼロからの熱力学と統計力学』岩波書店、2005年、121頁。ISBN 4-00-006700-1 
  2. ^ 田崎晴明『統計力学I』培風館、2008年、157頁。ISBN 978-4-563-02437-6 
  3. ^ この x1 - tanh(1/x)/x = 0 の解である。