シル」とは、元来、建築用語のシルプレート(Sill plate ≒ Wall plate)に由来する、外壁と基礎を締結する補強部材のこと。

当初は木造であった馬車自動車鉄道車両などの車体部品にもその呼び名が引き継がれ、現在に至る。

車体窓下のものを「ウインドウシル」と呼び、車体裾(ドア下)のものは「サイドシル」のほか「ロッカーパネル」とも呼ぶ。ウインドウシルは帯材またはかまぼこ形の断面を持つプレス材で、サイドシルは箱形の閉断面が一般的である。乗り物ドアが装備されるようになると、サイドシルは「ドアシル」とも呼ばれるようになる。

また、開口部の上部に配されるものは「ヘダー」、「ヘッダ」、「ヘッダー」などと呼ばれる。

車体に関してはウィンドウ・シル/ヘッダーを参照。