シレット語
シレットで話されているインド・アーリア語
シレット語(シレットご、ベンガル語: সিলেটি sileṭi、シレット語: ꠍꠤꠟꠐꠤ siloṭi、英: Sylheti language)はインド語派に属する言語である。しばしば、ベンガル語の方言とみなされる。主にバングラデシュ北東部のシレット管区とインドのアッサム州(バラク谷)で話されている。話者数はバングラデシュで約700万人、インドで約300万人である。
シレット語 | ||||
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ছিলটী Silôṭi | ||||
話される国 |
バングラデシュ インド | |||
地域 | シレット管区、アッサム州、トリプラ州 | |||
話者数 | 1030万人 | |||
言語系統 | ||||
表記体系 | ベンガル文字 (以前は、シロティ・ナグリ文字が使われていた) | |||
言語コード | ||||
ISO 639-3 |
syl | |||
Linguasphere |
59-AAF-ui | |||
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概要
編集エスノローグによると、シレット語はバングラデシュで850万人、世界で1180万人によって話されている[1]。また、イギリスに住むバングラデシュ人の95%はシレット語を話す[2]。しかし、ベンガル語の方言とされることが多く、知名度は低い[3]。
標準ベンガル語との語彙の共通性は70%あるというが[1]、語源が同じであっても、たとえば「ヘビ」を意味する語はベンガル語ではshap だがシレット語ではhaf、「今日」はベンガル語でajだがシレット語ではaizというように、音韻の違いが非常に大きいために相互理解可能性が少ない[3]。
音韻
編集シレット語は a i u e ɔ の5つの母音がある。長短は区別されない。子音は27がある[4]。
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脚注
編集- ^ a b Sylheti (syl), Ethnologue
- ^ The Emille Project: Sylheti
- ^ a b James Lloyd-Williams; Sue Lloyd-Williams; Peter Constable (2002-11-01), Documentation in support of proposal for encoding Syloti Nagri in the BMP
- ^ Kh. Diren Singha; Md. Isthaque Ahmed (2016), “Phonological Adaptations of Some English Loanwords in Sylheti”, Language in India 16 (7): 269-286